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1994 年度 研究成果報告書概要

T細胞クローンの受身移入によるマウス肺病変モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05807053
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

横山 彰仁  愛媛大学, 医学部, 助手 (30191513)

研究分担者 井上 義一  愛媛大学, 医学部・付属病院, 助手 (90240895)
河野 修興  愛媛大学, 医学部・付属病院, 講師 (80215194)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード好酸球 / マウスモデル / 気管支喘息 / トロンボキサンA2 / 気管支肺胞洗浄 / サイトカイン / インターロイキン5
研究概要

当初の研究目的は、T細胞サブセット(Th2)の受身移入によって,喘息の病態が形成されるか否かを明らかにすることにあった.しかしながら、T細胞の維持等に問題が生じたため、この研究の基礎となるべき研究を行った。すなわち,研究の目的として,アレルギー性炎症の中心的細胞である好酸球が肺内に抗原特異的に増加するようなマウスのモデルを作成することとした。Th2タイプの反応を起こしやすい系統と考えられるBALB/cマウスを用い,抗原には卵白アルブミン(OVA)を用い,喘息モデルとして頻用されるモルモットのモデル作成を参考として以下のプロトコールで行った。感作はアレルギー反応の誘発に適していると考えられるアルム[Al(OH)_3]をアジュバントとして10mgのOVAとともに復腔内に免疫した。抗原チャレンジにはOVAを生食にて50mg/mlとした溶解液を、Devilbiss646吸入器で(5L/Amin圧縮空気)20分間吸入させた。種々の検討の結果、感作は2週間隔で3階、チャレンジは6日間連日行うことによって、気管支肺胞洗浄液(BALF)(全肺0.8mlx5回)中に70%の好酸球増多を起こすことに成功した。また、このモデルを用いてTxA2の阻害が好酸球に及ぼす影響を検討した。その結果、TxA2合成阻害薬(OKY-046)およびレセプター拮抗薬(S-1452)の投与は用量依存性の好酸球減少効果のあることを明らかにした。さらにこの減少効果は、サイトカインの産生抑制によるものであることが明らかとなった。このようなモデルは現在あまり存在せず,アスカリス抗原の吸入によるものが報告されているに過ぎない。こうしたモデルの開発は,好酸球増多の機序におけるT細胞やサイトカインの役割を検討したり,また抗喘息薬などの好酸球への効果を検討するのに適したものとなると考えられる。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 横山彰仁他: "間質性肺炎における血清トロンボモジュリンの検討" 日本胸部疾患学会雑誌. 32. 951-955 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama,et al.: "Origin of heterogeneity of interleukin-6(IL-6) levels in malignant pleural effusions." Oncology Reports. 1. 507-511 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Osamu Sasaki,et al.: "Drug-eruption caused by recommbinant human G-CSF" Internal Medicine. 33. 641-643 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama,et al.: "Circulating interleukin-6levels in patients with bronchial asthma." Am J Respiv Crit care Med. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama,et al.: "Evaluation of soluble interleukin-6 receptor concentration in serum and ELF from patients with interstitial lung diseases" Clin exp immunol. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama, et al.: "Origin of heterogeneity of interleukin-6 (IL-6) levels in malignant pleural effusions." Oncology Reports. 1 :. 507-511 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Osamu Sasaki, et al.: "Drug-eruption caused by recommbinant human G-CSF." Internal Medicine. 33 :. 641-643 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama, et al.: "Circulating IL-6 levels in patients with bronchial asthma." Am J Respir Crit Care Med. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Akihito Yokoyama, et al.: "Evaluation of sIL-6R concentration in serum and epithelial lining fluid from patients with interstitial lung diseases." Clin exp Immunol. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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