研究概要 |
日加の臨床比較研究に使用するため、以下の質問紙を翻訳あるいは新規に作成した。 1.英文質問紙の和訳:SCL-90R Symptom Checklist,The Leyton′s Obsession Scale,Sheehan′s Disability Scale,Fear Questionnaire,Social Anxiety and Avoidance Scale. なお、上記の和訳についてはback translationを行い、修正を加えた。 2.対人恐怖症診断基準および症状・状況質問紙の作成:研究代表者の他、笠原嘉(藤田学園保健衛生大学),近藤喬一(大正大学)、内沼幸雄(帝京大学),北西憲二(慈恵会医科大学)、橋本和幸(慈恵会医科大学)、中尾和久(大阪大学)、三宅由子(東京都精神医学総合研究所)が定期的に会合を重ね、対人恐怖症の診断基準を統一し、症状およびその出現状況に関する質問紙を作成した。これらの診断基準と質問紙は、現在英文に翻訳中である。 平成6年度上半期には、上記1、2の質問紙を用いて、日本およびカナダ5例ずつの社会恐怖症例に予備調査を実施し、調査方法を再検討する。その結果にもとづき、下半期から日加の症例の本調査を開始する。
|