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1994 年度 実績報告書

未知の糖タンパクホルモン天然型及びその異常症を予測するアルゴリズムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 05807091
研究機関甲子園大学

研究代表者

宮井 潔  甲子園大学, 栄養学部・栄養学科, 教授 (30028394)

キーワード糖タンパクホルモン / 生物学的活性 / 免疫学的活性 / 天然型ホルモン / 変異型ホルモン / タンパク二次構造予測 / アミノ酸配列モチーフ
研究概要

1.絨毛性ゴナドトロピン(hCG)α鎖の変異実験:昨年度行ったSite directed mutagenesisの試料について免疫学的活性をみるとEIA(HCG-CPTテストワコ-)ではいずれの変異hCGにも活性が認められたが、FIA(Delfia)法では生物活性と同様の結果となった。つまり抗体の認識エピトープに違いがあることが分かる。
糖タンパクホルモンにおけるC-X-G-X-Cモチーフと活性:以上の結果と従来の我々のhCG-β鎖、TSHβ鎖の変異実験、TSHβ鎖の異常症及び天然型糖タンパクホルモンの結果から、下記のようにアンダーラインの部分に変異が生じた場合の免疫学的〔I〕及び生物学的活性〔B〕は次のようにまとめられる。
α鎖:C-M-G-C-C→I(±),B(-) C-M-G-C-C→I(+),B(+) C-M-G-C-C→I(±),B(-)
β鎖:C-A-G-Y-C→I(+),B(+) C-A-G-Y-C→I(-),B(-) C-A-G-Y-C→ B(+)
3.(a)Chou-Fassman(b)Robson法による二次構造予測:糖タンパクホルモンα鎖C-M-G-C-C及びβ鎖C-A-G-Y-Cの天然型及び変異型について二次構造予測をした結果は次の通りである。
α:C-M-G-C-C α:Y-M-G-C-C α:C-M-R-C-C α:C-M-A-C-C α:C-M-D-C-C β:C-A-G-Y-C
(a)ttttt (a)ttttt (a)----- (a)----- (a)ttttt (a)ttttt
(b)eettt (b)eette (b)eettt (b)eeeet (b)eettt (b)tttee
これらはいずれのモチーフも天然型はturn構造をもち、活性の失われる変異ではそれが変化すると示されているが、今後は天然型X線解析結果との照合が必要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kikuchi,T.Koyama,M.Miyai,K.Kimura,T.Nishikiori,N.Kimura,T.Hzuma,C.Kusunoki,M.Saji,F.Tanizawa,O.: "Loss of biologinal activity of human chorionic gomadotropin(hCG)by the amino acid substitution on “CMGCC"region of α Sabunit" Molecul,Cell.Endocrinol.102. 1-7 (1994)

  • [文献書誌] 宮井潔: "先天性TSH欠損症" 臨床と研究. 71. 673-679 (1994)

  • [文献書誌] 宮井潔: "先天性TSH単独欠損症" 日本臨床. 52. 948-955 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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