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1993 年度 実績報告書

母体血による無侵襲的胎児DNA診断法の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 05807101
研究機関金沢医科大学

研究代表者

高林 晴夫  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (60171542)

キーワード胎児診断 / DNA診断 / 母体血 / 有核赤血球 / PCR法 / FISH法 / percoll法 / micromanipulation
研究概要

〔方法〕健常妊婦60例,コントロールとして非妊婦10例,男性10例より同意の上2ml採血し、Percoll不連続密度勾配比重遠心法により各層血球を分離,洗浄後、それぞれの沈渣よりPappenheim染色標本を作製、鏡検し、有核赤血球の有無を調べ、micromanipulatorにより有核赤血球の回収を試みた。また胎児から母体への血液移行量を概算した。〔成績〕1.コントロール血中より有核赤血球は発見されなかった。2.妊婦血中より有核赤血球は高率に発見された。妊娠8〜23週以降(33/39例=85%),妊娠4〜7週,24週以降(0/21)。3.Percoll密度1.075/1.085g/mlの界面より有核赤血球が分離された。4.標本上の有核赤血球の剥離,回収がmicromanipulatorの使用により可能であった。5.妊娠8〜23週の胎児から母体への血液移行量は0.1〜100mulと概算された。
今後の課題として、有核赤血球の回収率を高くすること、現在の一検体処理にかかる時間を短縮すること、回収された有核赤血球からより臨床的に有用な多くのDNA情報が得られるようにすることが挙げられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高林,晴夫: "Development of non-invasive fetal DNA diagnosis on maternal blood" Proceedings of 2nd World Congress of Prenatal Medicine. 143-148 (1993)

  • [文献書誌] 高林,晴夫: "母体血による無侵襲的胎児DNA診断" いずみ. 40,10号. 16-17 (1993)

  • [文献書誌] 高林,晴夫: "胎児診断の近未来" 日本医事新報. 3633号. 8-13 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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