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1993 年度 実績報告書

移植自家静脈グラフトの内膜増殖に及ぼすShear Stressの影響

研究課題

研究課題/領域番号 05807107
研究機関九州大学

研究代表者

古森 公浩  九州大学, 医学部, 助手 (40225587)

キーワードShear stress / 自家静脈グラフト / 内膜肥厚 / プロスタサイクリン
研究概要

1)異常血流条件下(low shear stress)に移植した自家静脈片のプロスタサイクリン(PGI_2)産性量の経時的変化、内皮細胞の修復課程を、正常血流 条件下のそれと比較。
異常血流モデルを作成した犬大腿動脈に大腿静脈を移植。移植後3日から4週目までの自家静脈片を培養液で還流し、PGI_2を測定。3日目では内皮細胞は変形収縮し内皮下が露出していたが、PGI_2はすでに産性されており、一週目以降経時的にその産性量は増加した。血流条件による産性量の差は、4週目に正常血流群の方が大きくなった。一方、2週目において内皮の修復はほぼ完成されているが、血流条件による内皮の形態には差異を認めなかった。正常血流に比べ異常血流条件下(low shear stress)に移植した自家静脈内膜肥厚は著明であるが、異常血流条件下で内皮PGI_2産性能の低下の関与が示唆された。
2)移植自家静脈内膜肥厚に寄与する平滑筋細胞及び内皮細胞の増殖動態の経時的変化及び異常血流の影響をBudUを用いた免疫組織学的手法によって検討。BudU標識率は中膜で移植後5日目、内膜では1週目に最高値示して以後低下傾向にあり、平滑筋細胞の増殖は移植後比較的早期にピークがあるものと思われた。内膜の標識率は、異常血流群で正常血流群より高く、この事が内膜肥厚の差の原因と思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Onohara,et al.: "The Reversibility of Impaired ProstacylicProduction of the Vein Graft" J.Surg.Res.55. 344-350 (1993)

  • [文献書誌] S.Yamamura,et al.: "Blood Flow and Kinetics of Smooth Muscle Cell Proliferation in Canine Autogeous Vein Graft:In Vivo BrdU Incorporation" J.Surg.Res. (in press).

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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