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1994 年度 実績報告書

胎芽および胎児の成長過程におけるホメオボックス蛋白の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05807154
研究機関東海大学

研究代表者

岩崎 克彦  東海大学, 医学部, 助教授 (10119646)

研究分担者 谷口 泰史  東海大学, 医学部, 講師 (30207188)
吉村 眞一  東海大学, 医学部, 講師 (30230808)
キーワードホメオボックス蛋白 / ホメオボックス遺伝子 / 免疫組織化学 / 細胞接着 / インラグリン / フィブロネクチン
研究概要

1.抗体によるホメオボックス蛋白の発現の検索。
HOX4BのN末端側のアミノ酸配列に対する抗体を用いて、マウス胚におけるHOX4B蛋白の発現を調べた。11日,13日,15日,17日令のマウス胎児のパラフィン包埋標本を作成し、矢状面と横断面のパラフィン切片を抗HOX4B抗体で免疫染色を行なった。その結果、13日齢以降の皮膚、軟骨、腎髄質が染色された。いずれも細胞分裂を停止して分化を始めている細胞が染色された。
2.培養細胞へのHOX4A遺伝子の導入による生物学的変化とその解析。
赤芽球系白血病細胞HEL細胞に動物細胞発現ベクターに組込んだHOX4A遺伝子を導入して過剰発現させた。センストランスフェクタントのE1とE6のクローンはHOX4A mRNAを7-10倍も過剰発現していていた。一方、アンチセンストランスフェクタントのHOX4Aの発現レベルは全て親株HEL細胞とほとんど同じ低レベルであった。このうちC1とC2のクローンをコントロールとして実験に用いた。[結果]E1とE6クローンでは細胞-細胞および細胞-細胞外外基質の接着性が著しく高まった。HOX4Aの過剰発現は HEL細胞の増殖速度には影響を及ぼさなかった。RNAブロット解析ではインテグリンβ3のmRNA量が増加していた。FACS解析では、ヒト血小板インテグリンαIIbβ3(GPIIb-IIIa)複合体(フィブロネクチン・レセプター)がE1とE6クローンで高発現していることが証明された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Hoshina,Y.: "Molecular analysis of abnormal satellite I DNA from a BUF/Mna rat thymoma." Autoimmunity. 14(4). 291-297 (1993)

  • [文献書誌] Suemizu,H.: "Decreased expression of liver glutathione peroxidase in Long-Evans cinnamon mutant rats,predisposed of hepatitis and hepatoma." Hepatology. 19(3). 694-700 (1994)

  • [文献書誌] Yoshimura,S.: "The human plasma glutathione peroxidase-encoding gene:organization,seguence and localization to chromosome 5g32," Gene. 145. 293-297 (1994)

  • [文献書誌] Saito,G.: "Suppression of plasma glutathione peroxidase activity by ifosfamide." Asia Oceania J.Obst.Gynecol.20(4). 441-447 (1994)

  • [文献書誌] Arimori,K.: "Nucleotide seguence of a human genomic DNA fragment containing PCNA pseudogen ans its localization on chromosome 4." Tokai J.Exp.Clin.Med.19. 1-6 (1994)

  • [文献書誌] Taniguchi,Y.: "Overexpression of the HOX4A(HOXD3)homeobox gene in human erythroleukemia HEL cells results in altered adhesive properties." Blood. (in press).

  • [文献書誌] 岩崎 克彦: "副腎・性腺疾患の臨床:半陰陽" 東海出版, 462(447-462) (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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