研究分担者 |
谷原 秀信 京都大学, 保健診療所, 助手 (60217148)
柏井 聡 京都大学, 医学部, 助手 (50194717)
山本 文昭 京都大学, 医学部, 助手 (60191441)
千原 悦夫 京都大学, 医学部, 助教授 (20111958)
吉村 長久 京都大学, 医学部, 講師 (70211662)
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研究概要 |
主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸は神経の可塑性および神経毒性において重要な役割を果たしている。今回我々は、ラット網膜におけるNMDA receptor(NMDAR)およびmetabotopic glutamate receptor(mGluR)のmRNAの局在についてin situ hybridization,Northern blotting analysisを用いて検討した。NMDAR1mRNAは神経節細胞層と内顆粒層の全ての層,特にその内側に認められた。またmGluR mRNAは,神経節細胞層とアクマリン細胞の存在する内顆粒層の内層に認められた。特にmGluR2 mRNAを持つ細胞は,不均一に存在する傾向にあった。外顆粒層にはNMDAR1,mGluRどちらのシグナルも認められなかった。網膜に多種のグルタミン酸受容体が存在し,その局在に相違が認められることは,網膜におけるグルタミン酸受容体の機能の多様性を示唆すると考えられる。
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