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1993 年度 実績報告書

歯根膜支持を有する歯科インプラントシステム開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05807170
研究機関広島大学

研究代表者

高田 隆  広島大学, 歯学部, 助教授 (10154783)

研究分担者 宮内 睦美  広島大学, 歯学部, 助手 (50169265)
二階 宏昌  広島大学, 歯学部, 教授 (60028735)
キーワード歯科インプラント / 歯根膜 / 培養細胞 / 石灰化 / アルカリフォスファターゼ
研究概要

天然歯と同様の歯根膜による支持を備えた歯科インプラントシステム開発のための基礎研究として、培養歯根膜細胞の生物学的特性ならびにインプラント材料上での動態について明らかにし、ついで同細胞をインプラント体と同時に生体に埋入したときにどのような組織変化が見られるかを目的に研究を実施している。本年度はまず、ラット臼歯歯根膜細胞の培養条件ならびに培養細胞の形態学的、機能的特性について検討した結果、培養歯根膜細胞がセメント芽細胞あるいは骨芽細胞に相当する細胞フェノタイプを含み、高いアルカリフォスファターゼ活性を有することや、アスコルビン酸とβグリセロリン酸の存在下で活発な石灰化能を示すことを明らかにした。さらにまた、コラーゲンゲルを用いた3次元培養下において、上記の石灰化のためのsupplementを添加すると培養歯根膜細胞は同様に活発な石灰化を示すのに対し、supplementの非存在下では石灰化せず培養歯根膜細胞がコラーゲン溶解性の機能を示すことも明らかにした。以上のように当初計画した研究計画はほぼ達成され培養歯根膜細胞に関する知見を蓄積した。しかし培養歯根膜細胞に備わる高いアルカリフォスファターゼ活性や石灰化能は継代を重ねるにしたがって減弱し、引き続き検討を予定している各種インプラント材料上における培養歯根膜細胞の動態観察や培養歯根膜細胞とインプラント体の複合体を生体に移植する実験に供するための、細胞フェノタイプを大量に得ることの困難に当面している。培養歯根膜細胞の分化・増殖のための条件設定を早急に決定し、次年度に予定しているin vivoでの実験に着手したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高田 隆: "ラット臼歯部歯周靭帯由来初代培養細胞の形態学的観察" 日本歯周病学会会誌. 35. 153 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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