• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

高脂食品の糖脂質組成と生理作用との関連

研究課題

研究課題/領域番号 05808001
研究機関北海道教育大学

研究代表者

酒向 史代  北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 助教授 (50002481)

キーワード糖脂質 / 高脂食品 / 生理作用
研究概要

動物性高脂食品として豚肉、いわし、植物性高脂食品として大豆を試料とし、糖脂質の分布を比較、検討した。
1.クロロホルム/メタノール(C/M)抽出物の薄層クロマトグラフィー(TLC)を行った結果、オルシノール発色では、豚肉といわしはCTH付近に、大豆は移動度の異なる多くのバンドが認められた。また、レゾルシノール発色では、豚肉といわしはGM_3付近に、大豆はGM_3より下に2つのバンドが認められた。
2.熱エタノール抽出物のTLCでは、C/M抽出物のTLCと比較して新しいバンドは認められなかった。
3.上述した2つの抽出物のリン脂質を除去した後、DEAEセルロースクロマトグラフィーによって中性および酸性糖脂質に分画した。豚肉の中性糖脂質画分には、グロボシド付近とCTH付近に各1つ、CTHとCDHの間に3つの計5つのバンドが認められた。酸性糖脂質画分では、GD_3付近に1つとGM_3とGD_3の間に1つの計2つのバンドが認められた。いわしでは、中性糖脂質画分はCTH付近に1つとグロボシドより糖鎖の長いバンドが1つ認められたが、酸性糖脂質は認められなかった。大豆では、中性糖脂質画分はCTH付近にはバンドはなく、グロボシドよりR_f値の小さいバンドが濃く発色した。また、分離がやや不十分であったが、糖鎖の長いものから短いものまで多くのバンドが認められた。
このように、豚肉といわしでもその糖脂質分布は異なったが、大豆ではさらに大きな差が認められた。今後は、各バンドを同定することによって、食品に含まれる糖脂質の特徴を明らかにする必要があると思われる。

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi