研究課題/領域番号 |
05808019
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大谷 尚 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (50128162)
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研究分担者 |
川嶋 太津夫 神戸大学, 大学教育研究センター, 助教授 (20177679)
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キーワード | 研究手法 / 質的手法 / 授業研究 / エスノグラフィー / エスノメソドロジー / 教育におけるコンピュータ利用 |
研究概要 |
研究経過 初年度に研究環境を整備した協力校を定期的に訪れ、コンピュータを用いた授業、クラブ活動等を観察し、授業者や他の職員とインフォーマルインタビューを重ね、キーワードを付した詳細な記録を作成した。申請者がカナダで使用したRagsdale教授のキーワードリスト(約600語)を翻訳して検討し、参考としながら、日本の実状に合わせたキーワードを、必要に応じて追加した。実際の観察研究と並行し、外国の関連する研究文献を収集し詳細に検討した。量的な手法を併用して、研究手法の客観化のためのキーワードの全体構造の分析を行った。他の授業分析手法等との比較検討を行った。本研究について、複数の学会で発表し、多様な観点からの意見や評価を受けた。 なお、本研究に関して、中部教育学会(1993.6.25.愛知県立女子短大「学校教育におけるコンピュータの利用を対象とした質的な研究」)と、日本教育工業関連学協会全国大会(1994.10.8-10.岐阜大学「学校教育におけるコンピュータの利用を対象とした質的な研究-質的な手法による授業の特性の解明-」)で研究発表し、他の手法をとる多くの研究者とも意見交換を行った。 また、本研究について、日本教育工業雑誌(第18巻3/4号)に投稿し、掲載が決定された.さらに、本研究から得られた知見をまとめたものが、雑誌「教育と医学(第43巻第2号)」に、掲載された.(論文については、項目11.参照) 得られた知見 この手法の適用によって、コンピュータ教室の環境、授業の中での他メディアとの関係、他メディアの役割の変化、コンピュータに関する教師の意識の変化やコンピュータの教育利用の概念形成過程、コンピュータを用いた授業の特徴が明かになりつつある。また、他の手法との相違点など、本研究手法の特徴に関する知見が得られてきている。
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