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1993 年度 実績報告書

英作文能力の説明要因の探究とその教育的応用

研究課題

研究課題/領域番号 05808026
研究機関愛知県立大学

研究代表者

廣瀬 恵子  愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (40145719)

研究分担者 木下 みゆき  名古屋学院大学, 外国語学部, 助教授 (60241147)
キーワード英作文能力 / 説明要因 / 説明文 / 日本人英語学習者 / 書くプロセス / 国語作文評価基準
研究概要

本研究は、英作文能力の説明要因を科学的に抽出することを目的としている。具体的には、さまざまな英語力レベルからなる日本人大学生70名を被験者として、先行研究で英作文力に影響を及ぼすと考えられている諸要因を統計的手段を用いて比較し、実証的に説明要因を探究することを目ざしている。この目的のために、各被験者から以下のデータを収集した。まず、一般的英語能力を測定するために、代表的な2種類の標準英語テスト、TOEFLとCELTを実施した。さらに、それぞれの言語での作文力を計るために、同一課題の「英語説明文」と「国語説明文」を書いてもらった。これらをどのような方略を使って書いたかを探るために、書いた直後に、「書くプロセスに関するアンケート調査」を行った。他に、「書くことに関する背景調査」及び「英語説明文に関するメタ知識テスト」を行った。これらのデータの集計、採点はそれぞれ終了し、基礎データは全てそろったが、計画通り英作文能力の説明要因の抽出まで分析、考察を進めることはできなかった。この遅れは、「国語説明文」の採点評価に時間を要したためである。「英語説明文」には、アメリカで開発され広く使われているJacobs et al.(1981)のESL Composition Profileを用いたが、国語にはこれに相当する評価基準はないことがわかった。国語作文は国語の基準で評価されるべきであると考え、国語教育学の研究者の協力を得て、2回にわたって国語教師を対象としたアンケート調査を実施した。この結果をそれぞれ統計分析して、独自に「国語作文評価基準」を実証的に確立した。この基準の確立を待って、「国語説明文」の評価を行ったため、当初の目的を年度内に果たすことができなくなった。しかし、このような方法によって確立された作文評価基準は、国語教育では他に例がなく、国語教育の作文指導、評価にも影響を与えることが期待できる。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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