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1993 年度 実績報告書

微細ラミナ構造堆積層の計測による地球環境変動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05808047
研究機関静岡大学

研究代表者

大塚 謙一  静岡大学, 教育学部, 助教授 (20022303)

キーワード地球環境変動 / 汽水湖 / 後氷期 / 堆積構造 / 画像解析 / 東アジアモンスーン / 湖底堆積層
研究概要

本研究は浜名湖の湖底堆積層の微細ラミナ構造に記録された晩氷期以来現在までの地球環境の変動を計測し、降水パターンなどの気候環境に注目して詳細に解明することを目的とする。本年度の研究成果は次の通りである。
1、アップル社製パーソナルコンピュータ、マッキントッシュを中心とした画像解析システムの構築
本解析システムは静止画像情報を読み込むフラットベッド型スキャナー、及びビディオ画像情報を読み込むためのビディオキャプチャーボード、の2方式入力画像情報を、画像解析ソフトUltimage Vi、並びに前年度購入した物理計測、解析ソフトLab Viewの連動により解析するものである。尚、昨年度の計画で購入したパソコンをアップグレードする計画であったが、アップグレードの終了と、当該機種及び購入計画備品全体の実勢価格の下落により、新たにパソコン本体を購入する方が有利であると判断し、備品として購入したQuadra700本体を使用した。
2、本解析システムによる、堆積構造イメージ、光学顕微鏡画像の画像解析法の開発を、システム全体の改良と平行して行ない、浜名湖湖底堆積物試料による地球環境変動の測定と解析を試みつつある。現在までに準2年から数百年以上に及ぶ様々なサイクルの周期的変動や、過去の火山活動の活動間隔に関する新知見が得られている。
3、浜名湖の湖底堆積層の粒径分布測定の結果、堆積盆地の異なる2地点のボーリング試料の間で、過去6千年の期間にわたって、著しく似通よった変動特性により対比が成立する事が明らかとなり、気候変動等の大規模地球環境変動が粒径組成変化によって解明できる可能性が示された。この粒径組成変動による百年、千年以上の中〜長期の変動と、ラミナ堆積構造解析による年単位から数百年に至る短〜中期の変動を組み合わせることにより、第四紀地球環境変動を詳細に解明できる可能性が示されたものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大塚謙一: "Pinフォトダイオードを使用した照度計キットによるX線ラジオグラフ・フィルムイメージデンシトメーターの製作" 静大地研報. 18. 103-109 (1992)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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