研究課題/領域番号 |
05808054
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小泉 恵子 名古屋大学, 医学部, 講師 (00118027)
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研究分担者 |
吉田 松年 名古屋大学, 医学部, 教授 (70090420)
鈴木 元 名古屋大学, 医学部, 助手 (80236017)
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キーワード | ホスホリパーゼA_2 / 細胞核 / 肝癌 / 再生肝 |
研究概要 |
1.細胞核に存在するアルカリ性および中性ホスホリパーゼA_2(PLA_2)をそれぞれ高純度に精製することに成功した。 (1)アルカリ性PLA_2の精製-ラット腹水肝癌細胞(AH7974)より分離精製した核を1%TritonX-100で処理して膜欠損核とし、それにDNaseおよびRNaseを作用させた後、0.25M(HN_4)_2SO_4可溶性画分を調製した。この画分をSephacryl S-300カラムおよびII型PLA_2抗体を用いたアフィニティカラムで順次精製したところ、SDS-PAGEで14kDaの位置にほぼ単一バンドを示すPLA_2標品が得られた。今後、このPLA_2のアミノ酸配列を調べ、既知のII型PLA_2のアミノ酸配列と比較検討する予定である。 (2)中性PLA_2の精製-2M KCl溶液中でラット腹水肝癌細胞(AH7974)より分離精製した核を超音波処理し、得られた可溶性画分について順次4種類のカラムクロマトグラフィを行い、中性PLA_2を3500倍に精製することができた。分子量はゲルろ過カラムクロマトグラフィにより33kDaであることが判明した。ラット成熟静止肝細胞核より同様にして中性PLA_2を精製したところ、分子量は67kDaであった。今後、これら酵素の抗体を作製する予定である。 2.アルカリ性および中性PLA_2の核内分布について検索を行った。 核に存在するアルカリ性PLA_2はほぼ90%以上がクロマチンに強固に結合していることが判明した。一方,中性PLA_2はクロマチン画分とマトリックス画分の両方に存在した。
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