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1993 年度 実績報告書

グリア細胞の機能と特異タンパクの役割(特に神経回路形成期における)

研究課題

研究課題/領域番号 05808077
研究機関創価大学

研究代表者

栗原 正  創価大学, 生命科学研究所, 教授 (50018800)

研究分担者 西郷 薫  東京大学, 理学部, 教授 (50136454)
服部 和枝  創価大学, 生命科学研究所・講師, 講師 (70228485)
泉 龍太郎  創価大学, 生命科学研究所・助手, 助手 (30247291)
キーワードグリア細胞 / CNP / 遺伝子 / ドロソフィラ / 相同遺伝子 / プロモター / 転写 / 選択スプライシング
研究概要

1.ドロソフィラにおける相同遺伝子の探索
ドロソフィラの成虫頭部及び幼虫4日のcDNAライブラリをマウスの2′,3′-環状ヌクレオチド3′-フォスフォジエステラーゼ(CNP)及びミエリン結合性糖タンパクのcDNAでスクリーニングした。また、同じライブラリをP0タンパクのcDNAに基づく合成プローブでスクリーニングした。しかしながら、現在までのところこれらグリアタンパクのドロソフィラにおける相同遺伝子は見い出されていない。抗ウシCNP抗体はドロソフィラの幼虫を染めることができなかった。
2.2′,3′-環状ヌクレオチド3′-フォスフォジエステラーゼ(CNP)遺伝子の解析
(1)マウスCNP遺伝子のプロモーター領域の転写活性を測定した。すでに我々は、マウスCNP遺伝子に転写開始点が2箇所あること、また、これに選択スプライシングが伴い、5′端の異なる2種のmRNAが生じN端の異なる2種のポリペプチドが生じることを明らかにした。今回我々は、2箇所の転写開始点の上流域を別々にCATリポーターにつなぎ、C6細胞に導入した。その結果、両領域は独立して転写活性を有することが判明した。
(2)ヒトCNP遺伝子の構造を明らかにした。ヒトCNP遺伝子は、マウスCNP遺伝子と同様に、3個のイントロンで分断された4個のエクソン(上流からエクソン0、1、2、3)から成ることがわかった。遺伝子DNAから調製したエクソン0のプローブとエクソン1の5′端のプローブの両者が、見かけ上単一に見えるmRNAバンドに反応した。したがって、マウスと違ってヒドではmRNAバンドが単一に見えるが、マウスと同様にして生じた2種のmRNAがノーザンブロット上で重なっていると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 桃生勝巳: "Structure,expression and chromosomel localization of the gene encoding human 2′,3′-cyclie-nucleotide 3′-phosphodiestetase" Gene. 129. 297-301 (1993)

  • [文献書誌] 服部和枝: "マウス2′,3′-cyclic-nucleotide 3′-phosphodiesterase遺伝子のプロモーター領域の解析" 神経化学. 32. 562-563 (1993)

  • [文献書誌] 栗原正: "タンパク質化学第9巻(野村靖幸編集)" 広川書店(印刷中), (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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