研究課題/領域番号 |
05835010
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
河村 まち子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70086734)
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研究分担者 |
長崎 巌 東京国立博物館, 学芸部, 室長 (20155922)
斉藤 昌子 共立女子大学, 家政学部, 助教授 (20104086)
柏木 希介 共立女子大学, 家政学部, 教授 (20086698)
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キーワード | 染織品の製作年代 / 小袖ひながた本 / 江戸時代の小袖 |
研究概要 |
本年度は古染織品の年代を判定する手がかりとして文献資料の調査分析と実物資料の調査とを平行して行った。 文献資料としては、江戸時代の寛文年間(1667年頃)から文政年間(1830年頃)までのおよそ150年間に170〜180種刊行されたといわれ、そのうち現存するものは約120種類といわれている小袖模様の見本帖である「小袖ひながた本」を中心として分析を行った。 実物資料としては、江戸時代中期の製作とさせている東京国立博物館保管の「白綸子知流水楼閣風景模様小袖」の解体、修理、復元を行ない詳細に調査を行った。 まず文献資料に用いた「ひながた本」については一番盛んに出版された江戸時代中期といわれる寛文(1667年頃)から大明(1785年頃)までのもののうち42版85巻について1冊毎に模様の配置形態、色彩、染色技法、模様の種類について分析、分類しその結果として年代のによる変化を明らかにすることが出来た.日本風俗史学会誌「風俗」に掲載予定である。 次に実物資料はまず現状分析により損傷度を調査し、次いで解体を行い、構成技法、裁断法等について調査を行い、表面からはわからなかった部分が観察できた。この結果は「ひながた本」の結果と合わせてより正確な製作年代を特定し、まず平成7年度日本家政学会に於いて発表する予定である。 次年度ではこれまでの調査結果をまとめ更に充実させる。
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