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1994 年度 実績報告書

縄文時代の堅果食糧、自然植生、植物相の地域的差異

研究課題

研究課題/領域番号 05835015
研究機関流通科学大学

研究代表者

南木 睦彦  流通科学大学, 商学部, 助教授 (80209824)

キーワード縄文時代 / 堅果食 / 照葉樹林 / 落葉広葉樹林 / イチイガシ / トチノキ / クリ / シイノキ
研究概要

この研究では,まず縄文時代の大型植物化石群の情報を集成し,再検討し,一部新しい情報を付け加える。これを基礎に植物相ならびに植生が縄文時代をを通じて時空的にどの様に変化したかを明らかにする。一方,ヒトが関与して形成された化石群資料を用いて,縄文人の堅果植物食の時空的分布を復元する。以上を総合して縄文人の堅果食糧の選択について検討する。花粉化石を主とする従来の研究とは異なり,種のレベルまで明らかにすることが目的である。
(1)近畿地方の資料をまとめて投稿した。昨年度注目したイチイガシとトチノキの共存例が中国産地で数例見つかった。京都市,滋賀,舞鶴を結ぶ地域の植生・植物相は,縄文時代後晩期に,西日本の照葉樹林と北陸や関東の落葉広葉樹林の中間的なものであったことがすでに分かってきていたが,この地域が幾分拡大した。
(2)シイ属について,遺跡から産出するものならびに現生の変異についてまとめ,スダジイとツブラジイの利用について検討した。スダジイとコジイの産出例から考えると,いずれも栽培とは考えられない。
(3)西日本の縄文時代中期以降の、主要な堅果食糧であるイチイガシについて調査した。
(4)近畿地方以外の各地の資料収集を継続した。
(5)東北地方の遺跡で現地調査を行い,新たな資料を追加した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 南木睦彦: "近畿地方の縄文時代の堅果食の地域性の植生" 植生史研究. 3(accepted). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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