研究概要 |
この研究では,まず縄文時代の大型植物化石群の情報を集成し、再検討し、一部新しい情報を付け加えた。これを基礎に動物相ならびに植生が縄文時代を通じて時空的にどの様に変化したかを明らかにした。一方,ヒトが関与して形成された化石群資料を用いて,縄文人の堅果植物食の時空的分布を復元した。以上を総合して縄文人の堅果食糧の選択について検討した。本年度の主な成果は次のとおり。 (1)近畿地方を中心としたイチイガシとトチノキの共存例がさらに増加し,その範囲を広げた。 (2)青森県の三内丸山遺跡で,草本種実食の可能性が高まり、これと堅果食との関連に付いて検討した。 近畿地方以外の各地の資料収集を終えた。 (3)近畿地方以外の各地の資料収集を終えた。 (4)全国の資料の収集をほぼ終えた。 3,4の成果に関しては,現在投稿準備中である。
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