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1993 年度 実績報告書

位置固定反応法による複雑系パターン形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05836003
研究機関茨城大学

研究代表者

泰中 啓一  茨城大学, 理学部, 助教授 (30142227)

研究分担者 菅野 正吉  茨城大学, 理学部, 教授 (00007759)
西森 拓  茨城大学, 理学部, 助手 (50237749)
キーワード非線形 / 非平衡 / 格子シミュレーション / 絶滅 / カタストロフィー / 選挙とマスコミ / 空間パターン / 相転移
研究概要

非線形・非平衡系での空間パターン(散逸構造)の研究は、最も活発におこなわれている研究領域の一つである。近年の物性研究の対象は従来の枠にとらわれず、新しい複雑系といえる分野に拡大してきている。本研究は位置固定反応法(PFR)という格子シミュレーションモデルをさまざまな分野に適用してきた。生態系における個体の空間分布、選挙における有権者の分布とマスコミの影響、さらには宇宙空間での星間物質のパターン形成などの複雑系を取扱い、それらに共通して観察される非平衡相転移現象の特徴を調べた。選挙とマスコミの問題ではマスコミの基本的役割を物理学の立場からとらえた。生態系では、絶滅についての不確定性理論を示した。絶滅が起きたとしてもその原因を追求できないメカニズムを述べた。ある論文(JTB)に対するレフェリーは、この結果は驚異的であり、ダーウィンの単純な議論を否定する内容であると評価した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Tainaka: "Spatial pattern formation of an interstellar medium" Publ.Astron.Soc.Japan. 45. 57-64 (1993)

  • [文献書誌] S.Kanno: "Power-law spectra in Diffusion-limited reaction" J.Phys.Soc.Japan. 62. 2275-2278 (1993)

  • [文献書誌] K.Tainaka: "Paradoxical effect in three-candidate voter model" Phys.Lett.A176. 303-306 (1993)

  • [文献書誌] K.Tainaka: "Intrinsic uncertainty in ecological catastrophe" J.Theor.Biol.166. 91-99 (1994)

  • [文献書誌] 泰中啓一: "選挙とマスコミの数理" パリティ. 9. 57-63 (1994)

  • [文献書誌] K.Tainaka: "Glass effect in a prescribed marriage system" Phys.Lett.A未定. (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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