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1993 年度 実績報告書

C型インフルエンザウイルスのイオンチャンネル蛋白の検索

研究課題

研究課題/領域番号 05857034
研究機関山形大学

研究代表者

本郷 誠治  山形大学, 医学部, 助手 (90229245)

キーワードC型インフルエンザウイルス / マトリックス蛋白質 / イオンチャンネル
研究概要

M遺伝子由来のunspliced mRNAからC型インフルエンザウイルスのイオンチャンネル蛋白(M2蛋白)が合成されるとの作業仮設を立て研究を進めた結果、感染細胞内にunspliced mRNAが存在することを以下のように証明した。感染細胞から精製したmRNAを鋳型とし、M1蛋白をコードするmRNAのスプライシング部位をはさむプライマーを用いたPCRにより、M遺伝子の主要な転写産物であるspliced mRNA以外にM2をコード可能なunspliced mRNAが存在することが示唆された。更にmRNAとM遺伝子(-)センスRNAプローブを用いたRibonuclease protection assayから、spliced mRNAの13%の割合でunspliced mRNAが合成されていることを証明した(第41回日本ウイルス学会、1993)。
次にM2蛋白を感染細胞内に検出するために、同蛋白に特異的な抗体の作製を以下のように試みた。M2蛋白のC側の強い抗原性を持つと予測される配列のオリゴペプチド(EDAPDETDNS)を合成し、ウサギに免疫したが抗M2抗体は得られなかった。そこで予測されるM2蛋白の親水性のN側及びC側の配列、またはM2の全配列をコードするcDNAをpGEX-2Tベクターに組み込み、グルタチオンSトランスフェラーゼのC末端にM2の配列が結合した融合蛋白を大腸菌で発現させ、精製後にウサギに免疫した。融合蛋白を抗原としたウェスタンブロットで抗体価の上昇を確認できたので、今後この抗M2特異抗体を用いた蛍光抗体法、ウェスタンブロット法で感染細胞内にM2蛋白が合成されているか否かを検証する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西村 秀一: "The ability of influenza C virus to generate cord-like structures is influenced by the gene coding for M protein." Virology. 198 (印刷中). (1994)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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