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1993 年度 実績報告書

線虫におけるペプチド性神経伝達物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 05858109
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

黒川 清  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40215083)

キーワード線虫 / オキシトシン / サブスタンスP / in situハイブリゼーション / 免疫組織化学
研究概要

線虫における種々の神経ペプタイドの存在を免疫組織化学の手法を用いてスクリーニングした。オキシトシン、サブスタンスPに対する抗体に対して陽性を示す細胞が存在することを見いだした。このうちまず最初に、比較生物学的に解析の進んでいるオキシトシン類似物質についての解析を進めた。ラット・オキシトシン遺伝子をプローブとして線虫染色体DNAをサザンブロット解析したところ、ラット・オキシトシンと高度に相同する遺伝子を確認した。その後、このオキシトシン類似物質の遺伝子の遺伝子座を決定するために、まず英国MRC研究所のDr.Alan Coulsonより供与されたYACフィルターを用いたマッピングを行ったところ、この遺伝子座は第一染色体セントロメア近傍に存在することを確認した。現在、さらに精細な解析を行っている途中である。
また、神経ペプタイドの発現をmRNAレベルで分析するために、迅速・簡便な非放射性標識によるin situ hybridization法の開発が必要となったが、これを申請者は新たにPCR法を応用してクローニングする必要のないcRNAのin vitro合成法を考案し、平成5年度の組織細胞化学会(神戸)において発表した。この方法を用いて線虫におけるオキシトシンの存在をmRNAレベルで検討している。
一方、サブスタンスPについては、腹部に存在する大型のニューロンのみが免疫学的に陽性を示すことを見いだし、このニューロンの同定を試みたが、光学顕微鏡レベルの観察では不可能であるので、さらに電子顕微鏡による微細な構造解析と共焦点顕微鏡による3次元的解析を現在続行中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kurokawa K, Yamada H Ochi J: "Non-radiolabeled in situ hybridization and immunohistochemistry of alpha -smooth muscle actin in myoepithelial cells." Acta histochem.Cytochem.25. 199-204 (1992)

  • [文献書誌] 黒川清 山田久夫: "性決定機構の遺伝的背景" 小児内科. 24. 789-791 (1992)

  • [文献書誌] 黒川清 山田久夫: "DNA診断 -X染色体を中心に-" 小児内科. 24. 792-796 (1992)

  • [文献書誌] Nishimura T, et al.: "Atrial natriuretic polypeptide(ANP)-immunoreactive and specific atrial granules in cardiac myocytes of stroke prone spontaneously hypertensive rat(SHRSP)." Arch.Histol.Cytol. 57. 1-7 (1994)

  • [文献書誌] Yamada H, Kurokawa K,Ochi J: "Histochemical studies on “neurosteroids":distribution of cytochrome P450 aromatase in the rat brain." Elsevier, (1991)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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