当研究の主要目的は、様々な仏教文献において比丘尼に関する散在した情報を集め、それらを収集した形で提供することである。故に先ず、すべての原文、そしてデジタル化されたデータを様々な情報源より収集を開始し、個別のファイルにまとめた。パーリー語、サンスクリット語や漢文の入力作業は現在進行中である。 今まで集めた資料から、漢文資料は所々比丘尼に関して異なる話しを述べていることに気が付いた。比丘尼たちの伝記は主にパーリー語文献に基づいているが、前述の理由によりデータベースにサンスクリット語と漢文資料も含まれている。 Therigatha-Atthakatha及びTheri-Apadanaが原始仏教における比丘尼たちの人生物語を詳しく述べているため、これらの文献に記載されている長老尼たちの、名前のアルファベット順からデータベースが始まる。そして、マハーパジャーパティー・ゴータミーが仏教界において最初の比丘尼であったので、アルファベット順ではないが、彼女を初めとして作業が進んでいる。彼女の伝記は、彼女の名前の意味や家系から始まり、彼女の般涅槃(parinibbana)に終わっている。比丘尼としてだけでなく、一人の在家信者としても、彼女の人生の主要な出来事が述べられている。 パーリ語やサンスクリット語の特殊な文字がインターネット上で正しく表示され、誰でも簡単に利用できるように、データベースはXML/XHTML形式で構築されている。しかし、情報学の最新進展に基づき、後に変更する可能性がある。
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