研究課題/領域番号 |
05F05362
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原田 昇 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
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研究分担者 |
JIAO Pengpeng 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 土地利用 / 居住地選択 / 離散選択モデル / 空間的相関 / 誤差項の異質性 / アクセシビリティ |
研究概要 |
土地利用最適化と交通需要予測モデルの統合モデルの開発に向けて、まず、居住地選択モデルに焦点をあて、関連研究のレビューを行い、モデル改良の方向性を整理し、具体的な調査データの収集を行う段階まで進んでいる。具体的には、居住地選択モデルのレビューを離散選択モデルの適用研究を中心に行い、使用されているモデルのタイプ、重要となった要因を整理し、モデルの提案と定式化を進め、モデル推定のためのデータ収集に着手している。 具体的に、居住地選択モデルとしては、まず、離散選択モデルのレビューを進めて、多項ロジットモデルとその改良形について、その特性を整理した。次に、居住地の空間的相関と誤差項の異質性を考慮するため、改良型のGEV(General Extreme Value)モデルと多項プロビットモデルの活用を提案し、その選択要因としても、住宅の規模や価格、通勤アクセシビリティに加えて、世帯員の活動効用や世帯特性の相違を考慮する定式化を提案した。 ケーススタディ都市としては、土地利用最適化の効果が期待される成長都市で、既存の国勢調査、交通調査等の入手可能性が高い、中国大連市を選定した。研究員の母校である清華大学交通研究所の協力を得て、現在、従業施設、就学施設の特性を含む土地利用の把握や交通行動調査をはじめとして、モデル推定に必要な調査を実施している。 なお、交通需要予測モデルに関連しては、ネスティドロジットモデルの適用し、活動別に推定されるログサム変数を、居住地選択モデルのアクセシビリティ指標として取り入れることを予定している。
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