研究課題
1.序論平成18年度は、交通行動分析に基づいて、世帯単位の居住地選択に関するモデルの定式化と推定、都市の土地利用パターンと交通需要特性の相関関係、および居住地就業地の同時選択モデルの分析を中心に検討した。2.世帯単位の住宅立地選択モデルa)モデル定式化世帯の異質性と空間分析単位の間の相関関係を取り入れるために、パラメータが世帯間でランダムに変動し、空間的な相関関係を誤差項の中に取り入れるタイプのミックスド・ロジットモデルを定式化した。世帯の異質性を表現するために、クラスタリングアプローチを検討した。b)モデルの推定選択確率が多重積分により定式化されているため、シミュレーションと組み合わせた最尤推定法を用いることとし、その推定アルゴリズムを開発し、ガウスコードによりプログラムを構築した。ここでは、Halton系列手法と一般化Cholesky分解手法を組み合わせた方法を用いている。c)大連(中国)への適用研究適用性を検証するために、提案モデルを大連(中国)の中心都市に適用した。調査データに基づいて、11675の世帯を5つのグループにクラスタリングし、それぞれのクラスターに対して、モデルを推定し、特性の相違を反映した結果を得ることが出来た。3.都市の土地利用パターンと交通需要特性の相関関係土地利用パターンと交通需要予測を統合するために、土地利用と交通需要特性の関係を分析した。ここでは、大連と藩陽という2つの中国都市を比較している。4 居住地就業地の同時選択モデル異なった土地利用タイプを統合するために、居住地就業地同時選択モデルを、潜在クラスを取り入れて定式化した。既存研究に基づき、就業地が固定されて居住地を選択する、居住地が選択されて就業地を選択する、居住地と就業地を同時に選択する、の三タイプに分類する潜在クラスモデルを提案した。
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CD-ROM of the 86th Transportation Research Board Annual Meeting, Washington D.C. (印刷中)
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