研究課題/領域番号 |
05F05381
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大久保 達也 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授
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研究分担者 |
GU Jin Lou 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | メソポーラスフィルム / 貴金属 / ナノ粒子 / アセンブリー / 制御 / センサー / 電気化学 / 毒性 |
研究概要 |
着任後の最初の5ヶ月間、貴金属を担持したメソポーラスシリカの合成とこれらを用いた電気化学デバイス作製とその特性に関する基礎的な検討を行った。 1)新規in situ還元法を用いて、金、銀、白金を担持したメソポーラスシリカの作製を行った。前駆体濃度、還元温度、還元時間等の生成物に与える影響を詳細に検討した。生成物の構造解析にはX線回折、透過電子顕微鏡、エネルギー分散分光法、フーリエ変換赤外分光法、可視紫外分光法を用いた。新規合成法を用いることで、メソポーラスシリカを鋳型とする場合はもちろん、鋳型を用いずとも合成条件を制御することで、均一はナノワイアの合成が可能であることを見出した。更に光活性を有するクマリンをリンカーとすることで、ナノワイアをアセンブルして、ナノチェーンを作製することにも成功した。紫外光照射によりアセンブリープロセスは可逆に制御することが可能であった。 2)上記物質を用いて、CO_2のレドックスセンサーを構築した。電気化学サイクリックボルタメトリーの測定より、CO_2濃度と電流値との関係を求めた。金ナノ粒子はCO_2を還元する触媒作用を示した。この触媒作用の詳細については現在検討中である。 3)マイクロ波照射法を用いて、チオエーテル部位を含むメソポーラスシリカ複合薄膜の合成を検討した。この薄膜を用いて、電気化学Hg^<2+>センサーを構築した。矩形波ボルタメトリー測定よりセンサー特性を検討中である。
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