研究概要 |
長距離相互作用を伴う相転移に関して、二つの実績を上げた。一つは昨年度より研究していた、二相合金の相分離に伴う欠陥発生の研究の最終的なまとめを作成し、それを表題"Nonlinear elasticity theory of dislocation formation and composition change in binary alloys in three dimensions"としてActa Materialia 55,2375(2007)に発表した。もう一つは、構造相転移において、ある温度領域で秩序相と無秩序相が共存する効果に付いて、弾性効果を考慮に入れたモデルを構築し、それによって安定状態として秩序相と無秩序相が共存するミニマルなモデルを提示することに成功した。この成果は近々論文および学会で発表する予定である。
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