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2007 年度 実績報告書

バーチャルリアリティの観点からの知覚メカニズムの解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 05J05438
研究機関横浜国立大学

研究代表者

原 正之  横浜国立大学, 大学院・工学府, 特別研究員DC1

キーワードバーチャルリアリティ / 知覚メカニズム / 遠隔通信 / 錯覚現象 / 力感覚
研究概要

本年度は、動的タスク中に急激な力変化を与えた際の人間の力の弁別能力について明らかにすることを試みた。具体的には、人間の挙錘動作に着目し、人間の挙錘動作中に重さを急激に変化させる操作を1自由度の力感覚提示装置により行い、人間の重さ弁別能力について検証した。この研究のポイントは、実環境では再現困難な状況をVR技術により実現し、これまで議論することのできなかった領域での実験を可能にした点である。ゴール(目標位置)が与えられたタスク(goal-directed movements)では加減速プロセスを含む単峰性の運動プロフィールが得られることが分かっており、減速プロセスにおいて運動制御性能は向上すると言われている。この特性から、減速プロセスにおいて人間の重さ弁別能力は向上する仮説を立て、加減速プロセスにおける重さ変化に対する弁別閾について調査した。その結果、減速プロセスにおいて弁別閾が小さくなる傾向が得られ、仮説の妥当性を実証することができた。また、実験中の被験者の動きを観測することによって、挙錘速度の大きさが加減速プロセスにおける弁別閾の有意差を生み出していることを示唆した。この結果をもとに、重さ提示に対する人間の感覚マップを提案し、マルチメディアサービスにおける力提示指標の1つのアイデアを提供した。
また、力・重さ刺激を時間的に変化させた場合の人間弁別能力について明らかにすることもトライした。シンプルな実験結果、人間に与える力刺激を力提示装置によって時間的にコントロールすることで、錯覚のような非常に面白い知覚現象を引き起こせる可能性を示唆した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Analysis of Human Weight Perception for Sudden Weight Changes during Lifting Task Using a Force Disnlav Device2007

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Hara
    • 雑誌名

      Proc.of 2007 IEEE International Conference on Robotics and Automation

      ページ: 1808-1813

    • 査読あり
  • [学会発表] 強化学習を用いた人型ロボットによる大車輪運動の獲得2007

    • 著者名/発表者名
      原 正之
    • 学会等名
      第25回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2007-09-14
  • [学会発表] ロボット技術に対する中高生の意識調査2007

    • 著者名/発表者名
      原 正之
    • 学会等名
      第25回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2007-09-13
  • [学会発表] 力感覚提示装置を用いた人間の重さ知覚精度の検証2007

    • 著者名/発表者名
      原 正之
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'07
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2007-05-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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