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2006 年度 実績報告書

更新世終末から完新世前半期の環境変動と人類活動の変化に関する比較考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05J06336
研究機関首都大学東京

研究代表者

工藤 雄一郎  首都大学東京, 人文科学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード古環境変遷 / 先史狩猟採集民 / 植物質食料資源利用 / 大型植物遺体 / 放射性炭素年代測定 / 土器付着炭化物 / 環境適応 / 生態系史
研究概要

本研究は,更新世終末から完新世前半期の日本列島における人類活動の変遷を,第四紀学的・生態学的視点から,人類と環境との相互作用系の変遷史として理解することを目的としている。具体的には,当該期の遺跡出土の種実遺体を分析し,あわせて放射性炭素年代測定を有効に活用することで,環境変化と人類活動の変化との関係を実証的に検討することである。
平成18年度は,主に平成17年度の研究成果を公表することに重点をおいた。まず,17年度に実施した,縄文時代中期から後・晩期の低地遺跡である東京都東村山市下宅部遺跡における土器付着炭化物と植物遺体の放射性炭素年代測定の成果について,日本考古学協会において口頭発表を行い,日本植生史学会においてもポスター発表をおこなった。また,下宅部遺跡における研究成果を『考古学研究』誌(2007年3月掲載)と『植生史研究』誌(掲載予定)に公表した。
新たな分析としては,後期旧石器時代の尖頭器石器群の遺跡である,新潟県の真人原遺跡C地点の発掘調査において炭化材の採取を実施し,放射性炭素年代測定試料を得た。これに加え,発掘調査がすでに終了している真人原遺跡A地点の試料を加え,これらの炭化材を2006年12月から2007年2月の間に,東京大学の放射性炭素年代測定室で化学処理を実施した。化学処理済みの試料は,2007年3月に東京大学工学部に設置されている加速器質量分析計で年代測定を実施した。研究成果について,4月以降に公表する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 下宅部遺跡における^<14>C年代研究-縄文時代後期から晩期の土器付着炭化物と漆を例として-2007

    • 著者名/発表者名
      工藤雄一郎, 小林謙一, 坂本 稔, 松崎浩之
    • 雑誌名

      考古学研究 53巻4号

      ページ: 51-71

  • [雑誌論文] 東京都下宅部遺跡から出土した縄文時代後半期の植物利用に関連する遺構・遺物の年代学的研究2007

    • 著者名/発表者名
      工藤雄一郎, 佐々木由香, 坂本 稔, 小林謙一, 松崎浩之
    • 雑誌名

      植生史研究 15巻1号

      ページ: 3-15

  • [雑誌論文] The Temporal correspondences between the Archaeological Chronology and Environmental Changes from 11,500 to 2,800 cal BP on the Kanto Plain, Eastern Japan.2007

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Kudo
    • 雑誌名

      The Quaternary Research (掲載決定)

  • [雑誌論文] The Temporal Correspondence between Archaeological Chronology and Environmental Changes 28,000-11,000 CALYBP in Eastern Honshu.2006

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Kudo
    • 雑誌名

      Current Research in the Pleistocene 23号

      ページ: 12-15

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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