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2005 年度 実績報告書

小型ハクジラ亜目における社会行動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05J10815
研究機関東京工業大学

研究代表者

酒井 麻衣  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード小型ハクジラ亜目 / 社会行動 / 接触行動 / イルカ / 鯨類
研究概要

フィールド調査:御蔵島周辺に生息する野生ミナミハンドウイルカの個体群を対象とする。6月及び10月に、御蔵島に滞在し、データ収集を行った。デジタルビデオカメラを用いて水中にてイルカを撮影した。また、試験的に小型船の側面に取り付けた透明カヌーの底面および側面から、連続撮影を行った。
結果:撮影したビデオを再生し、社会行動の一つであるラビング行動を分析した。その結果、個体群レベルで左ヒレを多く使うことが明らかになった。さらに、ラビング時は両個体が左目を使う傾向があり、少なくとも1個体が左目で相手を見る必要があることが示唆された。相手に接近してラビングを開始する個体は、こすられる役になることが多かった。よって、こすられる個体がこする個体の左側を選択していることが示唆された。イルカは、相手の左側を選択するよう学習した可能性も考えられた。この知見をKyoto conference : delphinid and primate social ecology、9th International Mammalogical Congressおよび2005年度勇魚会シンポジウムにて発表し、雑誌Behavioural Brain Researchに投稿し受理された。同じく、呼吸同調を分析した。その結果、母子ペア及び同成長段階・同性同士の呼吸同調が多いことが明らかになった。さらに、呼吸時の個体間距離は、母子、メスペア、オスペアの順に近いことが示された。これは個体の属性によってパーソナルスペースが異なる可能性を示唆した。この知見を日本水産学会及び16th SMM Biennial Conference on the Biology of Marine Mammalsにて発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Laterality of flipper rubbing behaviour in wild bottlenose dolphins (Tursiops aduncus) : caused by asymmetry of eye use?

    • 著者名/発表者名
      Mai Sakai, Toru Hishii, Shohei Takeda, Shiro Kohshima
    • 雑誌名

      Behavioural Brain Research (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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