| 研究分担者 |
VANYAN L. ロシア科学アカデミー, 教授
MEDZHITOV R. 太平洋海洋研究所, 教授
CHAVE A. WoodsHole海洋研究所, 主任研究員
LARSEN J. NOAA海洋環境研究所, 研究員
HELSLEY C. ハワイ大学, 教授
BUTLER R. IRISオーシャンケーブル, 所長
小賀 百樹 琉球大学, 理学部, 助教授 (50153515)
竹松 正樹 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (50038535)
行武 毅 九州大学, 理学部, 教授 (90012898)
田中 良和 京都大学, 理学部, 助手 (00025420)
淡路 敏之 京都大学, 理学部, 助教授 (40159512)
湯元 清文 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20125686)
浜野 洋三 東京大学大学院, 理学系研究科, 教授 (90011709)
佐藤 利典 東京大学, 地震研究所, 助手 (70222015)
笠原 順三 東京大学, 地震研究所, 教授 (70012953)
木下 肇 東京大学, 地震研究所, 教授 (10110347)
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| 研究概要 |
(1)グアム-二宮およびグアム-フィリピンケーブルによる電位差観測を実施し、データの処理・解析をすすめた。また並行して、ハワイ・グアム・フィリピン・ユロルなどにおいて地磁気変化観測を実施した。電位差および地磁気変化の解析により、フィリピン海プレート下数100kmまでの平均的な電気伝導度構造の概略を得た。この成果を、論文(Fujii,et al,1995)にして公表した。
(2)グアム-ミッドウェイ,グアム-沖縄,日本海ケーブルなどの科学目的再利用の可能性を調査した。グアム-ハワイ間ケーブルは、ミッドウェイ島で接地し(当初計画ではウェイク島),日米共同で観測に利用することになった。日本側はグアム-ミッドウェイ間の測定で担当し、観測は平成7年度中に開始することになった。グアム-沖縄および日本海ケーブルについては、陸揚局において実地調査を行なった結果,いずれもケーブルの状態は良好で今後電位差観測などの科学目的利用が可能であることを確かめた。
(3)ブレストおよびバンク-バで開催された国際会議に出席し、世界各国の研究者と議論を行なって,各国におけるケーブル電位差観測研究の動向を調査した。日米につづいて、ロシア・イギリス・フランスなどでケーブルを利用した研究や研究計画がすすみつつあることがわかった。
(4)海水流量の変動や中心株からの電磁場のしみ出しに関連したケーブル電位差についての理論的研究をすすめた。特に、電位差のネットワーク観測によって、10〜100年周期の地磁気永年変化の原因となる核内のトロイダル磁場とポロイダル磁場の分離ができる可能性を示したのは大きな成果である。今後はさらにすすめて、現実のネットワークを想定した理論計算を行ない、データとの比較が行なえるようにしたい。
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