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1994 年度 実績報告書

顎関節症の発症原因に関する実態調査-とくに中米インディオ(ホンデュラス)について-

研究課題

研究課題/領域番号 06041044
研究機関山梨医科大学

研究代表者

大西 正俊  山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)

研究分担者 ディアス ドウーグラス  ホンデュラス国立自治大学, 歯学部, 助手
バラオナ フランシスコ  ホンデュラス国立自治大学, 歯学部, 教授
本田 武司  福岡歯科大学, 教授 (60099067)
キーワード中米ホンデュラス / ヒカケ族インディオ / 顎関節 / 眼窩-下顎枝撮影 / 下顎頭形態 / 歯牙咬耗 / 顎関節症 / 食物摂取
研究概要

平成6年度の研究経過
中米ホンデュラスに於ける調査を行った。
・研究の進展状況-都市在住者の対象は(1)ホンデュラス国立自治大学の歯学部附属病院に於て歯学部学生238名について疫学調査した。(2)サンフェリペ国立病院の各科への受診患者のなかから130名を対象に疫学調査した。そのうち(1)では53名をパントモ撮影が可能なPANTODENT病院へ搬送しパントモ撮影を行った。(2)では80名をサンフェリペ国立病院でX線科に於て顎関節の眼窩-関節方向の前後像を撮影した。
地方在住者の対象は先住民ヒカケ族インディオとしたが居住地区フロール山は首都テグシガルパ市から約二百キロの地点にあり現地で野営し328名について疫学調査を実施した。
X線撮影については現地フロール山地域では不可能なため対象者16名を首都テグシガルパ市まで搬送し(往復9時間)サンフェリハペ国立病院で行った。
・新たに得られた知見-都市在住者、ホンデュラス国立自治大学学生の調査では238名中63名の29%に、また地方在住者、先住民ヒカケ族インディオで、328名中55名の17%にそれぞれ顎関節症状が認められ、両者にその頻度の差がみられた。X線所見からは顎関節形態、下顎頭の発育不全形が都市在住者の多くみられ顎口腔咀嚼システムの弱体化を思わせる所見が多くみられた。ヒカケ族インディオ16名については歯牙咬耗の程度に応じた下顎頭の形態変化が下顎頭の適応形態として観察された。これらの変化は都市在住者にはみられない所見であり疫学調査の結果を考慮すると本症発症との関連性が示唆された。
インディアンの乾燥頭蓋骨標本についての調査は約250顎関節について行ったが、現在測定データーを分析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大西 正俊: "顎関節症の治療と予後-観血的治療-" 日本歯科医学会誌. 13(発表予定). 151-156

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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