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1994 年度 実績報告書

アフリカ熱帯雨林の人口支持力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06041046
研究機関浜松医科大学

研究代表者

佐藤 弘明  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40101472)

研究分担者 澤田 昌人  山口大学, 教育学部, 講師 (30211949)
星野 次郎  姫路獨協大学, 一般教育部, 助教授 (60199479)
キーワードカメルーン / 熱帯雨林 / 人口支持力 / 狩猟採集民バカ族 / 農耕民ムバエ族 / 森林利用 / 焼畑 / 民族科学的知識
研究概要

計画初年度は,熱帯雨林の人口支持力を検討するため3ヶ所で現地調査を実施した.以下では調査地別に報告する.
1.ヨカドマ・モロンドゥ地区:カメルーン南東部熱帯雨林のこの地区では,研究代表者・佐藤がヨカドマ・モロンドゥ間の狩猟採集民バカ族の生業形態の把握と人口調査を,研究協力者・都留がブンバ川右岸のバカ族の分布と森林利用活動調査を実施した.この地域のバカ族は近隣農耕民と同様の焼畑を経営し,同様な定住集落を形成していた.ヨカドマ・モロンドゥ間のバカ族人口は調査未完ながら6000人を超え,同地域の農耕民よりも多いと考えられた.バカは雨期でも蜂蜜,野生ヤム,木ノ実などの採集のため頻繁に森に入ることが観察された.また,多数の小動物の名称を含め,民族動植物学等,民族科学的知識の資料が収集された.研究協力者は来年度も引き続いて当地で調査を続ける.
2.ゴイラ・ミントム地区:当初,調査を予定していたゴイラ地区は道路条件が悪く,その南に位置するミントム地区においてバカ集落の分布と失業活動の現地調査を佐藤が実施した.ミントム地区はバカの集落が比較的少なかった.この地区のバカも焼畑を経営するが,森林資源もまた頻繁に利用する.森林利用も含めて日常活動の時間・空間配分に関する観察調査を行ったが,現在,資料の整理中である.
3.カンポ地区:カメルーン南西部熱帯常緑林の保護区カンポでは研究分担者・星野が調査を実施した.カンポ地区には狩猟採集民ベイエラ族と農耕民ムバエ族が居住するが,ベイエラは少数であったためムバエ族に調査の焦点を当てた.民族歴史学的調査からこのカンポ地区にムバエ族が東方から到来したのは,数世代前とかなり最近のことであり,熱帯常緑林への人為的影響を調べる上でカンポ地区は重要な地域であることがわかった.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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