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1994 年度 実績報告書

タイにおける小動物の進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06041066
研究機関京都大学

研究代表者

松井 正文  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (40101240)

研究分担者 PANHA Somsak  チュラロンコン大学, 理学部, 助教授
THIRAKHUPT K  チュラロンコン大学, 理学部, 助教授
NABHITABHATA ジャルジン  タイ科学技術研究所, 研究員
荒谷 邦雄  京都大学大学院, 人間・環境学研究科, 助手 (10263138)
疋田 努  京都大学, 理学部, 助手 (40135512)
キーワードタイ / 進化 / 行動 / 生活史 / 動物相 / 昆虫類 / 両棲類 / 爬虫類
研究概要

平成6度は7下旬-9月上旬に、チュラロンコン大学、タイ王立森林省、タイ科学技術研究所の協力を得て、タイ北部のドイステププイ国立公園、およびドイインタノン国立公園を中心とした熱帯サバナ域で、野外調査と標本採集を行った。これらの調査地域においてカエル類の音声コミニュケ-シュンに関するデーター、カエル・トカゲ類の体温データーを記録し、クワガタムシ・クロツヤムシの生活史と生活様式を調査した。両棲・爬虫類、およびクワガタムシの一部の標本に関しては核型を調べ、さらに酵素を用いた遺伝学的研究のため組織を冷凍して日本へ持ち返った。クワガタムシ・クロツヤムシについては、幼虫と成虫との対応や生活史の解明のため、一部を農林水産省の許可を得て日本に持ち帰り飼育を行っている。
なお、こうした調査・研究によって現在までに得られた成果のうち、以下のものについてはすでに論文してまとめられ、国内外の専門学会誌へ投稿されている。1)ジムグリガエル科の1種Kalophrynus pleurostigmaについて、これまで亜種interlineatusとされてきたものが、音声形質の特性の違いから、独立種として扱われるべきものであることが判明した。2)これまで3倍体の個体群のみしか知られていなかったキノボリヤモリ属の1種
Hemidactylusgarnotiiに2倍体の個体群が存在することを初めて確認した。3)タイ産のマプヤトカゲ属の1種 Mabyamaculariaの染色体数は基準産地であるインド産の個体のそれと異なっていることが判明した。4)タイ産のマダラクワガタ属の1種をマレーシア産のAesalusyongiに近縁な新種と認め記載した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ota,H.,T.Hikida,M.Matsui,T.Chan-Ard and J.Nabhitabhata: "Discovery of a diploid population of the Hemidactylus gamotii-vietnamentsis complex (Reptilia:Gekkonidae)." Genetica. (in press).

  • [文献書誌] Ota,H.,T.Hikida,M.Matsui,M.Hasegawa,David Labang,and J.Nabhitabhata: "Chromosomal divergence in the scincid genus Mabuya and its arboreal realtives (Reptillia:Squamta)" Copeia. (submitted).

  • [文献書誌] Mtatsui,M.,T.Chan-arge,and J.Nabhitabhata: "Distinct species status of kalophrynus pleurostigmai nterlineatus." Copeia. (submitted).

  • [文献書誌] Araya,K.J.Nabhitabhata,S.Panha and M.Matsui: "A New Bristly Aesalus (Coleoptera,Lucanidae) from Peninsular Thailand." Gionale Italiano di Entomologica. (submitted).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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