研究課題/領域番号 |
06041092
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山岡 茂樹 大阪市立大学, 経済学部, 助教授 (70220233)
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研究分担者 |
大場 裕之 麗澤大学, 国際経済学部, 助教授 (10255169)
丸川 知雄 アジア経済研究所, 動向分析部, 研究員
大島 卓 城西大学, 経済学部, 教授 (80145804)
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キーワード | 高速ディーゼルエンジン / 技術導入 / 独自技術開発 / トラックエンジン / 産業動力用エンジン / カミンズ社 / KHD社 / いすゞ自動車 |
研究概要 |
ディーゼル商用車企業に関しては技術動向をかなり知ることができた。とりわけ中国第一汽車製造廠汽車研究所においては、独自技術による開発と現時点での研究開発動向についてヒヤリングを行うことができた。中国のディーゼルメーカーを日本並びに欧米と比較可能な形でこれだけ調査し得た例は初めてだと思われる。 重慶においてはアメリカ、カミンズエンジン社からの技術導入による小形〜大形高速ディーゼルの製造工程を調査し、生産技術レベルの高さを実感した。固有の開発は行っていないが、社会的ニーズの充足という点から見れば、導入技術の生産拠点としてのあり方は中国の状況に適っている。 しかし、中国は目下、急激な変動期にある。このため現在、新しいプロジェクトが生れつつある。重慶汽車発動機廠においては、間もなく、カミンズ社との合併によりL系エンジンの製造が始められようとしている。又、第一汽車廠においても、ドイツKHD社との間で合併契約が結ばれ、2001年から合併の形で非常に巾広い利用々途を持つ1012、1013型エンジン2系列の製造が始められようとしている(→中型トラック級ディーゼルのレベル向上)。 北京軽型自動車ではいすゞ自動車からのエンジン技術のプラント導入が検討されている(→小型トラック級ディーゼルのレベル向上)。 このような動向の中から変化の方向と技術レベルの推移を見定め、これとの関係で日本の技術の特質とは何か、そして日本の技術は何をなし得るか、といった点について、大よその見当をつけることが出来た。
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