研究概要 |
まず中沢によりECにおける人間中心生産システムの基礎的な研究開発動向調査が次の機関および会議において実施された:(1)スウェーデンのVolvo社,(2)マンチェスターにおけるFourth International Confernce on Human Aspects of Advanced Manufacturing and Hybrid Automation,(3)フィンランドのABB,Finish Metal and Engineering Industry,Helsinki大学.この調査の結果Volvo社ではかなり進んだ人間中心生産システムが生産ラインに採用されているが,その動機は人間の喜びを第一義とするのではなく,生産性向上が第一であることが分かった.また国際会議では人間の尊厳を見直し,同時に生産性向上などの利点をねらった人間中心生産システムの研究開発がECにおいてかなり大きな潮流になりつつあることが明かとなった.またフィンランドではそこまでは行かないがIMS関連でこのテーマが出れば参加する機関があった. 野呂による第二次調査では健康の側面から人間中心生産システムのあり方の調査が次の機関について行われた:(1)Netherlands Organization for Applied Scientific Research,(2)Mitubishi Electric Europe Coordination Centere London UK,(3)Japanologisches Seminar der Universitat Bonn,Bonn Germany (4)National Institute of Occupational Health,Department of Neuromedicine,Swedenほか2箇所,この調査の結果オランダ,イギリス,ドイツ,スウェーデンでは,人間中心生産システムのあり方を従業員参加システムの構築から追求することに関心が寄せられていることが明かとなった. 以上の調査をベースに菅野は第三次調査を次の機関について実施中である:(1)Mercedes-BenzのRastatt工場,(2)University of Technology,Aachen ほか.この調査からエコファクトリーを含めた徹底した人間中心主義の実施例が明らかになることが期待される.
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