研究分担者 |
金 丁竜 ソウル大学, 医科大学, 教授
上村 精一郎 福岡大学, 病院, 講師 (20258544)
渡辺 洋 福岡大学, 医学部, 講師 (40220917)
林 紀夫 大阪大学, 医学部, 講師 (00144478)
山野 孟 大阪府赤十字血液センター, 部長
大久保 康人 大阪府赤十字血液センター, 所長
辺 秀俊 共和病院, 院長
田中 秀夫 大阪府立成人病センター, 調査部, 係長
津熊 秀明 大阪府立成人病センター, 調査部, 課長
畝 博 福岡大学, 医学部, 助教授 (40122676)
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研究概要 |
1.HCV抗体陽性の慢性肝炎,肝硬変,及び肺がん患者のHCV genotypeの調査 平成6年度に引き続き,HCV Antibody Positiveの慢性肝炎,肝硬変,及び肺がん患者の症例数を増やしてHCV genotypeの検索を実施した。 平成6年度と平成7年度の2年間で,韓国人患者91名,大阪の在日韓国朝鮮人患者105名,大阪の日本人患者1,026名,及び福岡の日本人患者410名のHCV genotypeの検査を行った。 その結果,韓国人患者ではIII型が,日本人患者ではII型がそれぞれ優勢であり,HCV genotypeが大きく異なっていた。在日韓国朝鮮人患者のHCV genotypeは日本人患者のそれに類似していた。 2.Blood Donors,一般住民,及びAsymptomatic CarriersのHCV genotypeの調査 ソウル,プサン,福岡,大阪において,Blood Donors,一般住民,及びAsymptomatic CarriersのHCV genotypeの検索を行った。 慢性肝疾患患者と同様に,韓国人(92名)ではIII型が優勢で,大阪の日本人(114名)ではII型が優勢であった。大阪の在日韓国朝鮮人(22名)では日本人の分布に類似しており,II型が優勢であった。福岡の在日韓国人(37名)では男はIII型が優勢で,韓国人に類似し,女ではII型が優勢で日本人に類似していた。 3.日本と韓国におけるHCV genotypeの相互比較性の検討 50の同一検体について日本と韓国でHCV genotypeの検査を行い相互比較性の検討を行った。 検査を行った50検体のうち,1検体のみが異なった結果であり,日本と韓国におけるHCV genotypeの相互比較性に問題はなかった。
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