研究分担者 |
MARIO Mirand Medical Department, National San Juan de, Professor
MIGUEL A Gar National Institute of Public Health, Guat, Chief Inve
溝上 哲也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (60269074)
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
坂本 元子 和洋女子大学, 文家政学部, 教授 (70049980)
渡邉 英伸 新潟大学, 医学部, 教授 (70037381)
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研究概要 |
コスタリカ・グアテマラの胃癌の疫学的特徴を、死亡データ、がん登録データに基づいて検討し、下記の知見を得ると共に、症例対照研究を開始した。 1)コスタリカの胃癌の動向と組織型別分布 1991年の癌死亡は全死亡の20%を占め、胃癌死亡は、癌死亡の26.5%を占める。胃癌の死亡低下傾向は日本ほど顕著でない。1988〜92年の胃癌死亡率は人口10万対男26.2、女13.2、罹患率は男25.5、女12.6であった。罹患率に男3.3倍、女4.2倍の地域差がある。 4,522例の胃癌登録症例(1985〜92年)のうち、組織分類可能な750例を用いて、解析した結果、男では34才未満で腸型が42%であったが、35才以上では年齢層で大きな差はなく、54%であった。女では年齢と共に腸型の割合が増加している。 2)グアテマラの胃癌の動向と組織型別分布 癌死亡は、死因の10位以内にははいってないが、最近癌死亡率は上昇しつつある。癌の部位別には胃が1位である。1992年の胃癌死亡率は人口10万対男7.7、女9.3であり、女が男に比べ高い死亡率を示している。 1980〜90年の胃癌1,228例登録から、組織型が明らかな1,095例を解析した結果、男では、腸型の割合は55才未満で55%、55歳以上で60%であった。女では、年齢と共に腸型の割合が上昇しているが、全年齢で女は男に比べ腸型の割合が低い。 3)症例対照研究の進歩状況 コスタリカでは、症例の収集を開始し、現在19症例の調査票を検討している。グアテマラでは、最終調査票が完成し、症例収集を4月から開始する。
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