研究分担者 |
FISCHER Frau ミュンヘン工科大学, 研究員
GRUN Everhar マックスプランク核物理 研究所, 教授
MΑUZENMAYER ラルフ ミュンヘン工科大学, 研究員
SVEDHEM Hake ヨーロッパ宇宙技術研究センター, 研究員
IGLSEDER Hei ブレーメン大学, 微小重力センター, 主任研究員
IGENBERGS Ed ミュンヘン工科大学, 教授
有馬 淑子 (高田 淑子) 東京大学, 大学院理学系研究科, 学術振興会特別研究員
野上 謙一 独協医科大学, 助教授 (00103325)
前川 昭子 (中村 昭子) 宇宙科学研究所, 助手 (40260012)
藤原 顕 宇宙科学研究所, 助教授 (70173482)
向井 正 神戸大学, 理学部, 教授 (10097412)
大橋 英雄 東京水産大学, 教養部, 助教授 (40134647)
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研究概要 |
平成7年度は、5月に佐々木、大橋がドイツ(ミュンヘン)を訪れて、Igenbergs,Munzenmayer,Fischerと火星探査機PLANET-Bに搭載するダスト計測器の研究・開発計画の打ち合わせを行なった。搭載モデルの採集デザインを決めた。結果として重量を押さえたまま、開口面積を140cm^2に増やすことになった。8月および9月に、それぞれ佐々木、大橋がドイツ(ミュンヘン)に滞在して、Igenbergs,Munzenmayer,Fischerと10月の宇宙科学研究所での試験への準備を行った。7月より、ミュンヘン工科大学側のダスト計測機製作の予算が執行された。大橋は、ミュンヘンのEUPOCOPTER社でのテストモデルの制作にMunzenmayerとともに立ち会った。 10月にMunzenmayer,Fischer,Svedhemが来日して、佐々木、大橋、Iglseder、藤原、中村とともにPLANET-Bの電磁干渉試験に参加した。電子回路からのノイズレベルがまだ高く、衝突のシグナルとして記録される可能性が分かった。その結果を受け、12月に佐々木、大橋がオランダ(アムステルダム)を訪れ、Svedhemと電子回路の改良について議論を行なった。大橋はドイツ(ハイデルベルグ)を訪れて、Munzenmayer,Grunと高速ダスト加速器を利用したキャリブレーション実験の検討を行なった。また、1月にIgenbergsを宇宙科学研究所に招聘して、今後の計画、特に4-5月に予定しているキャリブレーション実験の計画を行なった。 全期間を通じて、頻繁に電子メールやファックスを利用して、議論、情報交換を行っている。一方、本年2月まで、Iglsederが宇宙科学研究所の藤原、中村の研究室に滞在して、PLANET-Bでの計画をサポートするとともに、将来の月、小惑星探査に搭載を計画しているダスト分析機の設計を日本側とともに行った。 本研究の計画については、ダスト研究の国際会議のプロシ-ディングスとして書いた論文が受理され、まもなく刊行される予定である(Igendergs et al.,1996)。火星の周囲でのダスト計測を前提にしたダストリングの理論的研究も進めてきている。火星のダストリングの自己保持機構の論文も刊行(予定)である(Sasaki,1995,1996)。
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