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1995 年度 実績報告書

魚類病原細菌の病原因子

研究課題

研究課題/領域番号 06044063
研究機関東京大学

研究代表者

若林 久嗣  東京大学, 農学部, 教授 (00011932)

研究分担者 HOLT Richard  オレゴン州立大学, 微生物学科, 助教授
CROSA Jorge  オレゴン保健科学大学, 分子生物免疫学科, 教授
FRYER John  オレゴン州立大学, 微生物学科, 教授
廣野 育生  東京水産大学, 資源育成学科, 助手 (00270926)
飯田 貴次  宮崎大学, 農学部, 助教授 (70159557)
青木 宙  東京水産大学, 資源育成学科, 教授 (00051805)
キーワードFlavobacterium branchiophilum / Vibrio anguillarum / Aeromonas salmonicida / Aeromonas hydrophila / Edwardsiella tarda / スーパーオキシドジスムターゼ / 溶血素遺伝子 / シデロフォア
研究概要

1.Flavobacterium branchiophilumが菌体外に産生するスーパーオキシドジスムターゼを分離精製した。その性状の分析を行うこととした。
2.Vibrio anguillarumからクローン化した溶血素遺伝子(VAH)がコードしている溶血素は易熱性のタンパク質であり、VAHが大腸菌内で発現した場合も菌体外に溶血素を分泌し、動物種(コイ、ウサギ、ヒツジ、ウシ、ウマ)に関係なく同程度の赤血球溶血反応を示した。
3.Aeromonas salmonicidaからクローン化した溶血素ASHI,ASH3およびASH4の各種動物に対する溶血活性は、いずれもコイおよびニジマスに対して高く、ウサギ、ヒツジ、ウシおよびウマに対しては溶血素の種類によって異なった。
4.Aeromonas hydrophilaからクローン化した溶血素遺伝子AHH3の溶血活性に必須のアミノ酸がHis355およびHis291であることを部位特異性変異導入法により明らかにした。
5.細胞培養用培地MEMを除鉄したものを基礎培地としてEdwardsiella tardaのシデロフォア産生の有無をCAS assayにより調べた結果、シデロフォアを産生していることが明らかとなった。
6.検出されたシデロフォアを高圧ろ紙電気泳動にかけて分析したところ、既知シデロフォアではないことが分かった。しかし、このシデロフォアはE.tardaの非病原株でも産生され、また、鉄キレート力が非常に弱いことからE.tardaの病原性とは無関係と考えられた。
7.HI寒天培地あるいはLB寒天培地に鉄キレート剤EDDA(40μM以上)またはダイピジジル(200μM以上)を加えるとE.tardaの非病原株は発育できないが、病原株は発育できることが分った。これを利用して病原性に関連するシデロフォアを検出し、解析することとした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hirono,I.他1名: "Random and site-directed mutagenesis of the AHH3 hemolysin gene of Aeromonas hydrophila" Proceedings of International Sympsium on Biotechnology Applications in Aquaculture(ed. C-M.,Kou,et al.). Asian Fisheries Society Special Publication. No.10. 153-159 (1995)

  • [文献書誌] Toyama,M.他2名: "Identification of Flexibacter maritimus,Flavobacterium branchiophilum and Cytophaga columnaris by PCR targeted 16S ribosomal DNA." Fish Pathology. 31. 25-31 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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