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1994 年度 実績報告書

中国における肝硬変及び肝細胞癌の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06044087
研究機関山梨医科大学

研究代表者

鈴木 宏  山梨医科大学, 学長 (40107511)

研究分担者 劉 崇義  四川省寄生虫病防治研究所, 所長
王 錦蓉  華西医科大学, 医学院, 教授
張 肇達  華西医科大学, 副校長
荘 和憲  山梨医科大学, 医学部, 助手 (90154682)
宮崎 吉規  山梨医科大学, 医学部, 講師 (80166157)
薬袋 勝  山梨県衛生公害研究所, 生物部, 部長
赤羽 賢浩  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (60092855)
太田 伸生  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10143611)
真弓 忠  自治医科大学, 医学部, 教授 (00049016)
中島 康雄  山梨医科大学, 医学部, 教授 (20039845)
キーワード中国四川省 / 揚子江流域 / HBV / HCV / 肝硬変 / 肝細胞癌 / 住民検診 / 日本住血吸虫症
研究概要

本共同研究事業は、平成6年より二年計画で実施する。中国西南部及び揚子江流域における肝硬変、肝細胞癌に関するウイルス肝炎及び日本住血吸虫症の役割の解明を目的とする。初年度は四川省の肝硬変及び肝細胞癌の患者ならびに患者の主な出身地の一般住民について調査した。同時に江蘇省及び安徽省の住血吸虫流行地の近隣である非流行地をも調査した。成果の概要は以下のようである。
1.四川省の肝硬変患者のHBs抗原保有者は77.5%で、HCV抗体陽性者は12.4%であった。HBVとHCV両ウイルス同時に感染している患者は6.7%であった。肝細胞癌患者ではHBs抗原保有者は74.1%で、HCV抗体陽性者は17.2%であった。HBVとHCV両ウイルス同時に感染している患者は13.8%であった。日本住血吸虫抗体の陽性率は肝硬変患者が7.8%で、肝細胞癌患者は5.2%であった。その内、肝炎ウイルスを保有しないで、日本住血吸虫抗体のみ陽性症例は肝硬変が2例、肝細胞癌が1例であった。
2.四川省の一般住民のHBs抗原保有者は17.0%であった。HBs抗体保有者は21.5%存在し、HBc抗体は78.2%に認められた。江蘇省の抗原保有者 10%、抗体保有者16%及び安徽省の抗原保有者13%、抗体保有者15%に比べ有意に高かった。HCV抗体陽性者は四川省が0.9%であったが、江蘇省と安徽省は0%であった。日本住血吸虫抗体の陽性率は四川省が12.7%、江蘇省が7%、安徽省が37%であった。調査地域は住血吸虫の非流行地にもかかわらず抗体陽性者が認められのは人口の流動が盛んなためと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鈴木 宏: "中国四川省の肝疾患とウイルス肝炎" 肝臓. (発表予定).

  • [文献書誌] 中島康雄: "中国四川省の日本住血吸虫症" 日本寄生虫学会雑誌. (発表予定).

  • [文献書誌] 荘 和憲: "中国四川省及び揚子江流域におけるウイルス肝炎及び日本住血吸虫症の調査成績" 日本熱帯医学会雑誌. (発表予定).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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