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1994 年度 実績報告書

プラスミドRts1とファージP1のDNA複製制御機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06044088
研究機関信州大学

研究代表者

寺脇 良郎  信州大学, 医学部, 教授 (10014333)

研究分担者 梶 昭  ペンシルヴァニア大学, 医学部(米国), 教授
ABELES A.  国立癌研究所, 染色体研究部(米国), 主任研究員
AUSTIN S.  国立癌研究所, 染色体研究部(米国), 部長
田渕 晃  信州大学, 医学部, 助手 (50236725)
キーワードplasmid Rts1 / Phage P1 / Initiator protein / Hybrid protein / Initiation / Autorepression / DNA binding / Replication inhibition
研究概要

プラスミドRts1のDNA複製開始蛋白質RepA(構成アミノ酸数288)の機能的ドメインを解明することを目的として、ファージP1の複製開始蛋白質(構成アミノ酸数286)との間でキメラ蛋白質を作成した。得られたRepAXはN末端側がRts1由来、C末端側はP1由来で、RepAX12(257:30),RepAX13(206:81),RepAX14(176:111),RepAX15(145:142),RepAX16(129:158),RepAX17(114:173)の6種類であり、それらについて機能解析を行い次のことが明かになった。
1)Rts1 oriから複製を開始させるためには、RepAのN末端側206アミノ酸の領域が必要であったのに対し、Rts1 oriDNAに対するin vitro結合にはN末端側129アミノ酸部分があれば十分であった。また オートリプレッサー活性には、in vivo,in vitro両実験系でともにN末端側257アミノ酸領域が必要であった。
2)6種類のRepAXはどれもP1 oriには結合せず、また活性化能は示さなかったが、RepAX15はRts1のみならずP1の複製を強く阻害した点で極めて注目される。このことは、Rts1 RepA,P1 RepAともにC末端側は二量体形成あるいは宿主因子(DnaJ,DnaK蛋白など)との反応部位である可能性を強く示唆する。
今後の計画
1)RepAX15が極めて興味ある性質を示すことが判ったので、N末端側がP1 RepA由来、C末端側がRts1 RepA由来で、repAX15と同一の部位で組換ったハイブリッド蛋白を作成し、機能解析を行う。
2)RepAX15を精製し、DNA結合能、二量体形成能などを詳しく調べる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田渕,晃: "Rts1とP1とのhybrid蛋白の作成と機能的ドメインの解析" 日本細菌学雑誌. 49. 219 (1994)

  • [文献書誌] Tabuchi,A.: "Analysis of functional domains of Rts1 RepA by constructing a series of hybrid proteins with P1 RepA" J.Bacteriol.(submitted).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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