研究課題/領域番号 |
06044119
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々 恭二 京都大学, 防災研究所, 教授 (30086061)
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研究分担者 |
福岡 浩 京都大学, 防災研究所, 助手 (40252522)
HUNGR Oldric サーバーコンサルタント社, 研究員
日浦 啓全 高知大学, 農学部, 助教授 (30046495)
EVANS Stephe カナダ国, 地質調査所, 科学官
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キーワード | 大規模高速地すべり / 発生予測 / 運動予測 / ハザードマップ |
研究概要 |
1)平成6年7月24日から8月7日の間に、佐々が委員長として進めているユネスコと地すべり関連の3国際学会合同の高速地すべり運動予測委員会(WG/RLM)を京都大学で開催し、大規模高速地すべり運動予測法について共同研究を実施した。カナダ側の共同研究者はカナダ政府の「Pacific 2000 fund」の経費で来日し、本科学研究費よりProf.T.Davies(New Zealand),Prof.J.N.Hutchinson(英国)の2名の招聘旅費を負担した。この他にDr.R.K.Bhandari(国連人間居住センター顧問)、中国科学院成都山地災害及び環境研究所の李天地教授(中国)他が参加した。この期間に京都大学防災研究所において日本の共同研究者とともに高速地すべり発生・運動予測法についての各分野、各地域での研究のレビューと議論を行うとともに8月1-3日には9名で大規模な高速地すべりが懸念されている長崎県雲仙七面山の合同調査を実施した。また、この研究会の特別セッションの資料として中国西安市華清池での地すべり予測の共同研究の結果をA4版251頁(一部カラー)にまとめて出版した。 2)10月4-18日の間、佐々恭二/福岡 浩ほか13名で、大規模高速岩盤地すべりの発生が懸念されている西安市の華清池(楊貴妃の宮殿)裏山斜面を地質、地形、土質、計測学、測地学、地震学など種々の分野の専門家で合同調査した。さらに11月25-30日には文部省国際学術課の国際共同研究担当官他と再調査を行うともに、中国側の関連研究機関を訪れ、資料収集および今後2年間の調査の準備について交渉した。 3)平成7年1月17日の兵庫県南部地震で西宮市内の仁川と宝塚市のゴルフコース内で高速地すべりが発生したため、日本側のメンバーと再来日(1月27日-2月15日)したカナダ側の共同研究者であるSteve Evansとともに二つの地すべりを合同調査し、その後、必要な繰り返し載荷リングせん断試験機を用いた土質試験等を実施している。
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