研究課題/領域番号 |
06044132
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
松本 継男 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (40107355)
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研究分担者 |
橋本 義文 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 講師 (60211471)
CROOK Norman 英国国際園芸研究所, 主任研究員
MAEDA Susumu カリフォルニア大学, 昆虫学部, 準教授
GRANADOS Rob コーネル大学, ボイストンプソン研究所, プログラム長
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キーワード | バキュロウイルス / 殺虫性タンパク質 / トランスジェニック作物 |
研究概要 |
植物保護のための手法としては、未だに化学殺虫剤が多用されており、その新規有用物質の開発に多大な費用と人的投資が行われている。この事実とは裏腹に、化学農薬の多用による弊害が自然界の中で頻繁に起こっている。本研究では、これまでに培われてきた作物保護の手法を根底から変えてゆくための、1つの手法として、自然かにおいてすでに殺虫性を持つ昆虫ウイルスのタンパク質を植物体内で発現させたり、また、組換えウイルスを利用して大量に発現させて殺虫剤として利用することを目的としている。今年度の研究成果としては、以下の事柄が挙げられる。 1.殺虫性タンパク質VEFの遺伝子をタバコと稲に導入することに成功した。 2.トランスジェニックタバコを用いた、害虫シロイチモジヨトウの生物検定では、昆虫ウイルスに対する感受性が30培上がることが判明した。 3.VEF遺伝子を導入した、組換えバキュロウイルス(AcEnh26)を用いた害虫の生物検定を行う為に、AcEnh26が野性株ウイルスと同一のウイルス封入対に包埋されるか否かを調査したところ、包埋されることが判明したが、組換えウイルスによって発現したVEFたんぱく質は、ウイルス封入体内に包埋されないことがわかった。
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