平成6年4月に、調査対象校である高槻市富田小学校側と調査の内容等について打ち合わせを重ね、5月より1週間に一度のペースで1〜3年生を中心に教室観察や、教師との話し合いを重ねてきた。 6月にはラトガ-ス大学のスタッフであるウィルキンソン教授、シマハラ教授が富田小学校を訪ね、授業観察するとともに、教師との交流を行った。またその折りに、調査の目的や内容や枠組みについて、日本側スタッフと打ち合わせを行い、平成6年11月に日本側スタッフがニュージャージー州に赴き、2〜3の小学校の観察を行うこと、平成7年度にシマハラ教授、ブ-コック教授が来日し富田地区でフィールド調査を行うことなどが決定した。 ラトガ-ス大学側のスタッフであるシマハラは平成6年4月より平成7年1月に渡り放送教育開発センターの客員教授として日本に滞在したため、その間に何度か相互に出張し、調査の進捗状況、調査枠組み等についての検討を行った。 平成6年11月には池田、木村、そして研究協力者として大学院生の葛上がニュージャージー州ブルンズウィックを訪れ、ア-ヴィング校とローレンズブルック校の観察を行った。また、ラトガ-ス大学側スタッフとのミーティングの機会を持ち、研究の進め方について協議を行った。 シマハラが日本を離れる前に最終的な会合を持ち、平成7年以降の研究の方向を検討した。日本では引き続き富田小学校の観察を行うこと、アメリカでは学校での多元主義教育や個別化の現状についての調査、学校改革と並行して行われているP.D.S(Professional Development School)の実際などについて調べることが確認された。
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