研究分担者 |
MAYER Victor College of Education The Ohio State Univ, 教授
IMIG G.David Ameriican Assicuatuion of Colleges for T, 事務局長
溝上 泰 広島大学, 学校教育学部, 教授 (50127718)
GLENN Allen College of Educaation, University of Wash, 学部長
白石 裕 京都大学, 教育学部, 助教授 (50025110)
武村 重和 広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
和田 修一 京都大学, 教育学部, 教授 (50025102)
上杉 孝実 京都大学, 教育学部, 教授 (90031707)
稲垣 忠彦 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00012550)
高橋 靖直 玉川大学, 文学部, 教授 (80138586)
小原 芳明 玉川大学, 学長 (30074199)
鈴木 慎一 早稲田大学, 教育学部, 教授 (00063545)
市村 尚久 早稲田大学, 教育学部, 教授 (30063556)
佐藤 学 東京大学, 教育学部, 助教授 (70135424)
葉養 正明 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30114119)
椎名 萬吉 千葉大学, 教育学部, 教授 (40009014)
高倉 翔 筑波大学, 教育学系, 教授 (50030268)
宮本 健市郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50229887)
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研究概要 |
本年度は広島大学において,アメリカから研究分担者2名を含む研究協力者13名と日本側12名の研究分担者が出席して,現職教員の生涯研修体系についての日米比較研究討論会を開催した。アメリカからは1990年代のアメリカの教育の趨勢,最近の教員養成の課題,特にReflective Teaching,Multicultural Education,等についての発表があり、日本の教員初任者と経験者におけるこれらの課題についての議論が交わされた。日本では初任者は学校ぐるみで,教員全体が育てようと努力すねのに対し,アメリカでは初任者でも個人の責任で研鑽し,Reflective Teacherとなるように努力する。教員初期においては日本の方が教育技術等が優れているが,自分で自立して教育方法等を工夫することが少ない。他方,アメリカにおいては,まわりの教員は初任教員に対しあまり良く面倒を見ないために自分で自立できる教員になるように努力する。従って,初任者の資質の点では日本の方が優るが,中堅以上の経験を積んだ教員の資質はアメリカの方がはるかに優れている。このことは特に大学院教育において顕著であり,アメリカでは自分の責任で教員の半分以上が修士課程を終了しているのに対し,日本では現職教員の修士は約1%であり,それも新教育大学等のように教育委員会等から派遣されてくるものがほとんどである。 アメリカでは教員就職後5年以内に修士の学位を全員が取得することが目標であり,修士の20%を博士にする計画が勧告されている。教員の資質向上と新しい時代の教員養成を考える時,自立して研究し得るReflective Teacherの必要性は益々増大することと考えられ,日本においても博士課程の現職教員の充実が急務である。
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