研究課題/領域番号 |
06044151
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鳥居 滋 岡山大学, 工学部, 教授 (70032927)
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研究分担者 |
JUTAND Anny Ecole Normale Superieure, 主任研究員
AMATORE Chri Ecole Normale Superieure, 教授
黒星 学 岡山大学, 工学部, 講師 (30242316)
田中 秀雄 岡山大学, 工学部, 助教授 (60032950)
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キーワード | オスミウム / パラジウム / 電解系繊維金属錯体触媒 / キラルジオール化 / キラルエポキシ化 / N-オキシル / 電解系有機レドックス / マンガン |
研究概要 |
電解系電子移動触媒反応の新領域を開拓する観点から、新しい電子移動触媒系の設計と反応制御に関する研究を、また国外研究分担者らは精密電気化学的解析手段(ミクロ電極法等)を用いて触媒系で発生する活性種や電子伝達機構の解明を行った。この間相互に訪問し、緊密な情報交換と意見交換を行い、キラルOs、Ru、Mn錯体レドックスを組み込んだ新しい電子移動触媒系の設計と伝達機構およびキラル発現機構の解明を中心に研究を進めた。また、前年度に引き続き、金属錯体レドックスおよび有機レドックスの電子伝達機構の解明、反応制御についても研究を行った。 具体的な研究内容および成果を以下に列挙する。 (1)オレフィンの不斉ジオール化・エポキシ化:キラルOs、Ru、Mn錯体と電解系で再生/循環する共酸化剤を組み込んだ新しい電子移動触媒系を設計し、電子伝達機構の解明と反応制御について研究を行った。L_2K_2CO_3-K_2OsO_2(OH)_4-DHQD、NaCl-Mn-clen^*などの電子移動触媒系でオレフィンの不斉ジオール化あるいはジヒドロキシル化が高い変換率と不斉収率で達成できた。 (2)電解系有機レドックス電子移動触媒反応:トリアリールアミンやN-オキシル(TEMPO)を電子移動触媒とする新しい電子伝達系を開発を継続して行った。本年度は、さらに研究を展開し、新規電子伝達機能物質としてポリアニリンに有機レドックスを固定した化合物を合成し、その電気化学的測定を解明した。 (3)電解系遷移金属錯体触媒反応:パラジウム、ニッケル等の遷移金属錯体触媒を含む新しい電子伝達系の設計と、その電子伝達機構について研究を行った。特に、電子伝達系で生成する不安定中間体の解明について進捗があった。
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