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1994 年度 実績報告書

セシパラチンスク各被災における白血病調査

研究課題

研究課題/領域番号 06044161
研究機関広島大学

研究代表者

木村 昭郎  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (70127645)

研究分担者 SEKERBAEV Al  カザフスタン放射線医学生態学研究所, 副所長
加藤 修  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (90214361)
今村 展隆  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 講師 (60110821)
キーワード白血病 / 放射線被爆 / カザフスタン / セミパラチンクス / 癌抑制遺伝子 / P53
研究概要

平成6年8月に、カザフ国セミパラチンスク市を訪ずれ、相手側研究者と放射線被爆の実態と、白血病発生の実態につき、情報を収集し、意見の交換を行った。これによると、核実験場に近い汚染地区では、1962〜1965年頃と、1981〜1987年頃に白血病発生の増加をみている。
次に、セミパラチンスク市中央病院及びセミパラチンスク小児病院を訪問し、過去の白血病症例のカルテをレビューし、血液標本の形態的分類を行った。また分子生物学的解析用のサンプルを収集した。また、今後の白血病症例についての調査項目を確認し、血液標本と白血病細胞保存、収集についての体制をととのえた。
セミパラチンスク市の病院では現在年間、成人の急性白血病10〜12例、慢性白血病35例〜45例、小児の急性白血病3〜5例の入院をみており、この中には高汚染地区に住居歴を有する患者も含まれている。しかし形態学的分類からすると、当市でみられる白血病にきわだった特徴はなさそうに思われる。
当病院で収集可能であった成人白血病例15例、小児白血病20例の標本については、形態学的分類を詳しく行うと同時に、分子生物学的解析、特に標本よりDNAを回収し、癌抑制遺伝子の解析をはじめている。すなわち、回収したDNAをPCRにて増幅し、SSCPにてP53の突然変異の有無を検討中である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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