研究分担者 |
HORTON L. JET共同研究機構, 実験第二部門, 主任研究員
MORGAN P. JET共同研究機構, 実験第二部門, 主任研究員
SUMMERS D.D. JET共同研究機構, 実験第一部門, 主任研究員
GOWERS C. JET共同研究機構, 実験第一部門, 主任研究員
NIELSEN P. JET共同研究機構, 実験第一部門, 研究員
田中 謙二 核融合科学研究所, 助手 (50260047)
御手洗 修 九州東海大学, 工学部, 教授 (00181925)
ボーデン マーク・ダグラ 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (10260720)
内野 喜一郎 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10160285)
STOTT P.E. JET共同研究機構, 実験第一部門, 部門長
|
研究概要 |
核反応プラズマ計測のためのレーザー応用プラズマ計測法の開発として,JETプラズマへの適用を二方向から検討,実行してきた。すなわち, (1)LIDARトムソン散乱 (2)協同トムソン散乱 の適用である。(1)は,特にダイバータ域プラズマへのLIDARトムソン散乱の適用を,(2)はジャイラトロン散乱によるイオン温度,α粒子エネルギー分布測定を対象に検討を進めてきた。 本年度の(1),(2)に関する成果を列挙すれば次の通りである。 (1)LIDARトムソン散乱について,水平ポートからレーザーを入射し,トカマク本体内部に設けた斜め設置ミラーにより,ダイバータ部での電子温度,密度計測を試みた。極めて微弱なトムソン散乱光とおぼしき信号を得たが,SN比が悪く確認するに至らなかった。その原因としては,斜めミラーのプラズマによる汚染での反射率の低下が最大の原因であると予想される。そこで,レーザー入射系を根本的に設計変更し,斜めミラーを介さずに直接入射できるように改造して,再度新年度に試みることとした。 (2)ジャイラトロンを用いた協同トムソン散乱による実験は,ようやく初の信号を得た。今後種々の実験パラメータを最適化して,より確定的なデータによることを目指している。 なお,世界から協同トムソン散乱の専門家が平成7年12月3〜4日に九州大学に集まり,核燃焼プラズマ計測段階での種々の可能性について検討するワークショップが開かれたのは,本共同研究による成果が評価されたことによるものである。
|