1994 年度実績報告書

ヒトHLA遺伝子群全領域の遺伝子構成とゲノム動態の解明

研究課題

研究課題/領域番号	06044201
研究機関	東海大学
研究代表者	猪子英俊東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
研究分担者	TROWSDALE Jo Imperial Cancer Research Fund Human Immu, 主任研究員安藤麻子東海大学, 医学部, 講師 (40101935)
キーワード	HLA / 塩基配列解析 / YACクローン / ショットガンシークエンシング / 遺伝子構成 / コスミドコンティグ / ホモロジー解析
研究概要	HLA-DD領域おりセントロメア側の領域については、常染色体劣性の裹胞性腎炎の発症に関与する可能性の高いHKE6遺伝子のcDNAクローン及び、HKE2,HKE4遺伝子のcDNAクローンを分離した。研究分担者のJ.Trowsdaleはすでにこの領域にRING1,RING2,HKE4などの遺伝子を分離しているので、研究代表者らと共同してこの領域180kbを含むYACクローンのコスミドコンティグを作成し、ショットガン法による塩基配列の解析から、この領域の新遺伝子の探索を行っている。その結果、RING1,HKE4,HKE6を含むコスミドクローン(519)の35kb中、現在までに合計30kbの領域の塩基配列を決定した。このコスミドクローンに含まれる、これらの3遺伝子のcDNAクローンとの塩基配列の比較から、RING1は、少なくとも5エキソン、HKE4とHKE6は、7エキソンから構成されていることが明らかになった。現在、決定した塩基配列のホモロジー解析などから、この領域の新遺伝子の探索を行っている。一方、HLAクラスII-III領域間については、ヒトの耳下腺腫の転座切断部位近傍に位置し、その腫瘍化に関与していると考えられるすでに我々が単離した遺伝子、NOTCHE3のコスミドフラグメントをプローブとして、合計4kbの長さを持つNOTCH3cDNAクローンを分離した。また、HLAクラスI領域については、J.Trowsdalと共同してMEGAYACライブラリーをスクリーニングし、これまで未解決の領域、TNF遺伝子からHLA-A遺伝子間のYACクローンを分離した。さらに、HLA-B,-C遺伝子を含むYACクローンのコスミドコンティグを作成し、HLA-C遺伝子周辺のショットガン法による塩基配列の解析から、この領域に8個の新遺伝子を見いだした。

研究成果
(12件)

すべてその他

すべて文献書誌 (12件)

[文献書誌] Inoko H.et al: "Role of human leukocyte antigens and T lymphocytes and in the immune response." Annals of Cancer Research and Therapy. 2. 173-191 (1994)
[文献書誌] Shindo,Y.et al: "Complete association of the HLA DRB1^★04 and DQB1^★04 alleles with Vag+- Koyanagi Harada's disease." Hum.Immunol. 39. 169-176 (1994)
[文献書誌] Onuma,H.et al: "Association of HLA-DPB1^★0501 with early-onset Graves disease in Japanese." Hum.Immunol. 39. 195-201 (1994)
[文献書誌] Ishihara,M.et al: "Molecular genetic studies of HLA class II alleles in sarcoidosis." Tissue Antigens. 43. 238-241 (1994)
[文献書誌] Ogawa,K.et al: "A novel HLA-DPB1 allele,DPB1^★3601 (DPB1^★KT)" Tissue Antigens. 44. 134-136 (1994)
[文献書誌] Sugaya,K.et al: "Three human MHC class III genes near the Junction with the class II locus." Genomics. 23. 408-419 (1994)
[文献書誌] 清沢研道,他: "肝疾患研究の進歩X(第13回肝臓シンポジウム編)" メディカルレビュー社, p35-44 (1994)
[文献書誌] 高田肇,他: "《外科臨床ハンドブック5》外科臨床の分子生物学" 中山書店, p251-266 (1994)
[文献書誌] 高田肇,他: "免疫薬理12:免疫病態モデル動物ノックアウトマウス-1 抗原提示細胞関連分子" ライフサイエンス出版, p75-86 (1994)
[文献書誌] 成瀬妙子,他: "Organ Biology1:DNAによるHLAタイピングの基礎(1) HLA領域を構成する遺伝子とその塩基配列" メディカルカルチュア, p95-102 (1994)
[文献書誌] 成瀬妙子,他: "炎症と免疫2,医学用語解説-HLAのDNAタイピング" 先端医学社, p100-101 (1994)
[文献書誌] 成瀬妙子,他: "今日の移植7,PCR-RFLP法によるHLA-クラスIIのタイピング" 日本医学館, p30-36 (1994)

1994 年度 実績報告書

ヒトHLA遺伝子群全領域の遺伝子構成とゲノム動態の解明

研究代表者

猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)

研究成果

[文献書誌] Inoko H.et al: "Role of human leukocyte antigens and T lymphocytes and in the immune response." Annals of Cancer Research and Therapy. 2. 173-191 (1994)

[文献書誌] Shindo,Y.et al: "Complete association of the HLA DRB1^★04 and DQB1^★04 alleles with Vag+- Koyanagi Harada's disease." Hum.Immunol. 39. 169-176 (1994)

[文献書誌] Onuma,H.et al: "Association of HLA-DPB1^★0501 with early-onset Graves disease in Japanese." Hum.Immunol. 39. 195-201 (1994)

[文献書誌] Ishihara,M.et al: "Molecular genetic studies of HLA class II alleles in sarcoidosis." Tissue Antigens. 43. 238-241 (1994)

[文献書誌] Ogawa,K.et al: "A novel HLA-DPB1 allele,DPB1^★3601 (DPB1^★KT)" Tissue Antigens. 44. 134-136 (1994)

[文献書誌] Sugaya,K.et al: "Three human MHC class III genes near the Junction with the class II locus." Genomics. 23. 408-419 (1994)

[文献書誌] 清沢研道,他: "肝疾患研究の進歩X(第13回肝臓シンポジウム編)" メディカルレビュー社, p35-44 (1994)

[文献書誌] 高田 肇,他: "《外科臨床ハンドブック5》外科臨床の分子生物学" 中山書店, p251-266 (1994)

[文献書誌] 高田 肇,他: "免疫薬理12:免疫病態モデル動物 ノックアウトマウス-1 抗原提示細胞関連分子" ライフサイエンス出版, p75-86 (1994)

[文献書誌] 成瀬妙子,他: "Organ Biology1:DNAによるHLAタイピングの基礎(1) HLA領域を構成する遺伝子とその塩基配列" メディカルカルチュア, p95-102 (1994)

[文献書誌] 成瀬妙子,他: "炎症と免疫2,医学用語解説-HLAのDNAタイピング" 先端医学社, p100-101 (1994)

[文献書誌] 成瀬妙子,他: "今日の移植7,PCR-RFLP法によるHLA-クラスIIのタイピング" 日本医学館, p30-36 (1994)

1994 年度実績報告書

猪子英俊東海大学, 医学部, 教授 (10101932)

[文献書誌] 高田肇,他: "《外科臨床ハンドブック5》外科臨床の分子生物学" 中山書店, p251-266 (1994)

[文献書誌] 高田肇,他: "免疫薬理12:免疫病態モデル動物ノックアウトマウス-1 抗原提示細胞関連分子" ライフサイエンス出版, p75-86 (1994)