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1994 年度 実績報告書

不安定原子核による爆発的元素合成-低・中間エネルギー不安定核ビームによる捕獲的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06044205
研究機関立教大学

研究代表者

本林 透  立教大学, 理学部, 教授 (20116114)

研究分担者 ARNOULD M.  ブリュッセル自由大学, 理学部, 教授
BAYE D.  ブリュッセル自由大学, 理学部, 教授
GALSTER W.  ルーバン大学サイクロトロン研究センター, 研究員
LELEUX P.  ルーバン大学サイクロトロン研究センター, 研究員
DELBAR Th.  ルーバン大学サイクロトロン研究センター, 副主任
梶野 敏貴  国立天文台, 助教授 (20169444)
久保野 茂  東京大学原子核研究所, 核物理研究部, 助手 (20126048)
下浦 享  立教大学, 理学部, 助教授 (10170995)
家城 和夫  立教大学, 理学部, 助教授 (10159577)
キーワード天体核物理 / 放射捕獲反応 / クーロン分解反応 / 太陽ニュートリノ / ガンマ線測定器系
研究概要

1.^<19>Ne(ρ,γ)^<20>Na反応の直接測定を行った。高いエネルギーの電子を測定するため、ルーバン大学において大型ソレノイドとプラスチックシンチレータによる検出装置を開発し、最初の実験を行った。不安定核^<19>Neを水素標的に入射し、(ρ,γ)反応の結果生じる^<20>Naのβ線を測定した。天体物理で重要な励起エネルギー2.64MeVの準位の崩壊は今のところ検出限界以下であり、予想されていたよりも放射崩壊巾が小さいことを示している。
2.^7Be、^8Bのクーロン分解反応の実験を行った。理化学研究所において、入射核^7Be、^8Bが標的核^<208>Pbのクーロン場により分解する過程の実験を行った。太陽ニュートリノ問題の鍵をにぎる^7Be→^3He+^4He,^8B→^7Be+p反応についての知見を得ることが目的である。理論解析上問題となるE2遷移の強度をみつもるため、散乱角度の大きな範囲について測定した。結果は現在解析中である。また、^8Bの核構造についての理論計算に関する討論を行い、上述のE2遷移強度についての予想値が従来考えられていたものより小さい可能性があることが明らかとなった。
3.(ρ,γ)反応実験に用いるγ線測定器の整備を行った。ルーバン大学での(ρ,γ)反応実験に用いる64個のNaI(Tl)シンチレータと大面積プラスチックシンチレータによるγ線検出器系を立教大学で組み立て、本実験で問題となるバックグラウンド放射線の測定を行った。計画されている^<13>N(ρ,γ)^<14>O反応の実験で測定する5MeV付近では、バックグラウンドが十分小さいと予想されることがわかった。
4.ルーバン大学において、計画中の(ρ,γ)反応の実験についての打ち合せ、装置の設計を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Motobayashi et al.: "Coulomb Dissociation of ^8B and the ^7Be(ρ,γ)^8B Reaction at Low Energies" Physical Review Letters. 73. 2680-2683 (1994)

  • [文献書誌] E.Lienard et al.: "Comparative experimental study of the mirron ^<13>N+^<12>C and ^<13>C+^<12>C elastic scattering" Phys.Rev.C. (発表予定).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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