研究分担者 |
JUDICE C. Bell Atlantic 研究所, 部長
ALGAZI V カリフォルニア大学, Davis校, 教授
PROF.H. Musm ハノーバー大学, 教授
SHAFER R. HHI, 主任研究員
KUNT M. ローザンヌ連邦工科大学, 教授
CHIARIGLIONE エル CSELT, Head of ID
相沢 清晴 東京大学, 工学部, 助教授 (20192453)
羽鳥 光俊 東京大学, 工学部, 教授 (60010790)
原島 博 東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
酒井 善則 東京工業大学, 工学部, 助教授 (70196054)
辻井 重男 中央大学, 工学部, 教授 (50020350)
花村 剛 早稲田大学, 理工学部, 助手 (60247228)
小松 尚久 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (30195846)
安田 靖彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40013106)
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研究概要 |
まず,移動体用マルチメディア端末に求められるサービス機能の整理と未来予測について.長期に渡る議論の結果,移動体マルチメディア通信における標準符号化方式の満たすべき機能は,主に次の8点に絞られた.すなわち,符号化効率の向上,内容に基づくスケーラビリティ,内容に基づくデータ加工,強エラー耐性,内容に基づくデ-アクセス,複数データストリームの同時符号化,自然・合成画像混在データ符号化,超低ピットレートにおけるランダムアクセス向上である. 次に,従来の動画像符号化方式の特徴と問題点の洗いだしについて.これまで標準化された符号化方式にはH261,MPEG-1,MPEG-2がある.これらの符号化方式をそのままポ-タブル端末に適用することも原理的には考えられるが,ディジタル移動体通信においては「目的に応じた利便性」が重要になると考えられ,この点を特に考慮すべきであることが明らかとなった.すなわち,再現面積の小さいディスプレイに対し利用者が利便性を十分満足できる画像の表示方式,画像の拡大・縮小・編集などの利用者の操作による自由な画像取得のためのデータ構造が課題である. 最後に,動画像メディアの統一的・統合的扱いを可能とするデータアーキテクチャのフレームワーク構築について.以上の議論から考えられるフレームワークは,現在急速に進歩しつつあるさまざまな符号化技術を柔軟に扱えなければならない.これまでのMPEG標準化の経緯を踏まえ,シンタックス,ツール,アルゴリズム,プロファイルという4つの異なる要素から構成するフレームワークが有効であると考えられる.
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